さらにここにきて小室が金策に走り回るのには、他の理由も挙げられている。芸能プロダクション幹部が語る。
「実は小室とKEIKOの離婚が時間の問題と言われています。現在、要介護と言われていたKEIKOですが、実際は、リハビリなどで後遺症が改善。日常生活には不自由していないことも、親族が一部マスコミに証言している。むしろKEIKOのネガティブな病状を喧伝する小室に対し、KEIKO側は不信感を強めるほどで、今年1月にはKEIKOが実家のある大分から上京。関係者と善後策を話し合っただけに、正式に離婚となれば当然、慰謝料が発生する。小室にとっては赤貧ぶりに拍車がかかりかねない」
バツ2の小室が02年に前妻のAsami(43)と離婚した際に、その慰謝料は7億円以上だっただけに、長年連れ添ったKEIKOへの慰謝料はかなりの高額になることは間違いない。だが小室は周囲に対し、KEIKOとの仲が円満だと吹聴しているという。
「小室さんは覆面プロデューサーの提案が進展しないとみるや『KEIKOを復帰させればプロデュースさせてくれるか?』と言いだした。その時は『上に確認します』と言って話を終わらせたのですが、年が明けてからも何かにつけ『仕事させろ』と連絡してくるそうです」(エイベックス関係者)
小室を知る関係者ならば、2人の関係破綻は周知の事実。ましてやKEIKOとの共演はありえないだけに、覆面プロデューサー復帰は、一方的なラブコールに終わりそうな雲行きだ。
「仮に小室さんのプロジェクトが動けば、人件費やスタジオ代など、数千万円単位のカネが動くことになります。現場の人間には『センスが古臭い60歳のおっさんにそんなにカネをかけるくらいなら、俺たちの給料を上げてくれよ』と毒づくスタッフもいるとか。CDが売れない時代においては、かつてのヒットメーカーもただのお荷物。一度前例を作ると、今後も膨大な制作費をたれ流すことになる。現場からは上層部に何の報告もしていないそうです」(エイベックス関係者)
かつて時代の寵児と言われた小室にしては、あまりにも寂しい晩節と言えよう。