光石研が俳優生活40周年にして初のドラマ単独主演を務めている深夜ドラマ「デザイナー 渋井直人の休日」(テレビ東京系)。「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」で一躍有名になったライターで漫画家の渋谷直角氏による「宝島AGES」で連載中の同名漫画が原作。「オシャレ」ではなく「オサレ」でサブカルな生活をしながらも、身の丈に合っていない過剰な自意識により、52歳にもなって独身で、ちっとも地に足を着けた生活をすることができないオヤジの生態がリアルに描かれていると大人の間で評判になっている。
いつまでたっても女子の心理を理解できず、何度も同じところでつまずき悩む。そんな光石演じる渋井を愛くるしいと思うか無様と思うかで、人間は大きく2つに分けられるかもしれない。
「光石が出演している作品を見たことがない日本人はいないと断言できるほど、多くの出演作品がある役者ですが、いまだに“光石研”と聞いても顔が浮かばない人も多いのでは。それほど素顔を見せずにキャラクターになり切れるから、このドラマで演じている渋井直人もあまりにリアルで見応えがあるんです。自分を“おじさん”と自覚している独身男性はこのドラマを見て、“人の振り見て我が振り直せ”ではありませんが、ぜひとも勉強してほしいですね」(ファッション誌ライター)
3月14日深夜放送の第9話では、第8話で、ドラマ中で初めて渋井(光石)が真剣につき合うことになりそうな、居酒屋で知り合った黒木華演じる三浦カモメという女性に「告白」するシーンが登場するようだ。これまで以上のおもしろさになることは確実だろう。