広瀬すず主演の連続テレビ小説「なつぞら」が4月1日にスタート。記念すべき朝ドラ100作目として、失敗の許されない作品と宿命づけられている。その朝ドラではこれまで数々の人気女性タレントが目を覆わんばかりの爆死作品を残してきた。その黒歴史を今ここにひもとく!
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続く、ワースト7位の「ファイト」は当時17歳の本仮屋ユイカが不登校を乗り越え、牧場経営に至るサクセスストーリーだ。
「競走馬が準主役という設定に視聴者が馴染めなかったのか数字は上向きませんでした。ヒロインの本仮屋はわりと好評でしたが、友達がみんな悪人すぎて気の毒になるほど。あんな学校だったら不登校になるのも当然でしょう」(テレビ誌ライター)
ワースト8位には、ヒロインが史上最高齢の47歳という異色作の「芋たこなんきん」がランクイン。ヒロインの藤山直美は喜劇役者・藤山寛美の娘として知られる。
「若いヒロインが不在という時点で、すでに挑戦的な作品。物語自体はけっこうおもしろいのですが、やはり『朝からあの顔を観たくない』という藤山に対する拒否感は少なくなかったようです。さすがのNHKも懲りたのか、これ以降は若手ヒロイン路線に戻っています」(前出・テレビ誌ライター)
続いてワースト9位の「わかば」では当時、現役の大学生だった原田夏希がヒロインを務めた。
「本作は朝ドラとしては初めて、1話として視聴率20%を突破できなかった黒作品。ただこの時期は“朝ドラ暗黒”の真っただ中で、原田にとっては不運な作品でした。実際、本作はのちに舞台化もされており、評判は悪くなかったのです」(芸能記者)
そしてワースト10位には、ある意味で話題作ともなった夏菜主演の「純と愛」が顔を出している。
「100作品におよぶ朝ドラの中で、第1話からNHKにクレームが殺到したのは後にも先にも本作が初めてでしょう。他人の心が読めるという超能力や、激高してすぐに怒鳴り散らすという性格づけなど、朝ドラ視聴者には受け入れがたい要素ばかり。しかも最終回では脳腫瘍に侵されたヒロインが寝たきりという救いのなさで、そんな役をあてがわれた夏菜がむしろ気の毒ではないでしょうか」(前出・テレビ誌ライター)
はたして広瀬の「なつぞら」はどう評価されるのか。黒歴史になってしまわないことを祈るばかりだ。