平成のドラマ最盛期を彩った女優たち。ブレイクし、国民的人気を得た彼女たちは、なぜ消えなければならなかったのか。8人の美女優を追った。
90年代初期、「東京ラブストーリー」(フジテレビ系)や「振り返れば奴がいる」(同)など、トレンディドラマ全盛期に名脇役として活躍した千堂あきほ(50)。「マジカル頭脳パワー!!」(日本テレビ系)などの人気バラエティー番組でも重宝され、テレビで見ない日はないほどだった。
だが00年、事件は起きた。
「現夫と交際中だった頃のこと。千堂への誹謗中傷や、彼や友人との会話がそっくり書かれた怪文書が自宅に届くようになったのです」(芸能記者)
警察に相談した千堂が発見したのは、自宅に仕掛けられた盗聴器だった。
「なんと、当時の所属事務所社長が、千堂と彼を別れさせるために画策し、マネージャーが彼女の自宅に盗聴器を仕掛けたというのです。マネージャーはその後、逮捕されました」(芸能記者)
以降、芸能界から距離を置いた千堂は、同年に結婚。大阪を拠点にしたのち、現在は北海道に本拠を移し、世のプチバブルブームに乗って、キー局のバラエティー番組にも顔を見せている。
同じくバブル世代で、深夜番組「ワンダフル」(TBS系)のMCとして人気を博し、99年にはセミヌード写真集を出版。驚異の売り上げを誇った立河宜子(49)は、01年の結婚を機に芸能界を引退したことになっているが──。
「結婚が引退の理由として挙げられますが、『ワンダフル』でキツイ性格が露見してしまった。以降、干されていった印象も否めません」(スポーツ紙記者)
05年に離婚したのち、エステティシャンに転身して会社を設立。現在は社長として奮闘中だ。
一方、現在の姿が一切ベールに包まれているのが、ドラマ「高校教師」(92年、TBS系)で一世を風靡した桜井幸子(45)だ。
「09年12月に事務所の公式サイト上で引退を発表しました。理由はアメリカ人との結婚に際して、移住するからだという話もありましたが、ここまで目撃情報がないのも珍しいです」(スポーツ紙記者)
10年5月に引退した宝生舞(42)にいたっては、こんな珍事に見舞われた。
「15年5月、07年10月に放送された出演作の『相棒』(テレビ朝日系)が、映像コンテンツ権利処理機構の『権利の所在が不明な著作物』一覧に掲載されていました。備考欄に『本人と連絡が取れない』と書かれていたことで、行方不明説が瞬く間に広がったのです」(芸能記者)
しかし1カ月後、本人と連絡が取れたのか、同一覧から削除されたのである。
宝生の代表作といえばドラマ「ショムニ」シリーズ(フジ系)だが、同作にはもう一人、忘れてはならない“消えた女優”がいる。主演を務めた江角マキコ(52)だ。女優としてはもちろん、バラエティー番組での歯に衣着せぬ物言いがお茶の間に受け、レギュラー番組多数と順風満帆だった14年8月のこと──。
「12年12月頃、当時のマネージャーに、長嶋一茂宅に『バカ息子』と落書きするよう命じたことが『週刊文春』で報じられました。ママ友とのトラブルがきっかけでした」(女性誌記者)
その後、仕事は激減。さらに17年1月、再び週刊誌で話題となる。
「『女性自身』が、投資詐欺事件での逮捕歴がある男性との不倫密会をスッパ抜いたのです」(女性誌記者)
その1週間後、弁護士を通じて突然の芸能界引退発表。疑惑を煙に巻くような引退劇であった。
そんな中、病気により芸能活動を抑えなければならなかったのが、河合美智子(50)だ。96年、NHKの朝ドラ「ふたりっ子」で国民的ブレイクを果たしたのち、コンスタントにドラマ出演を果たしていたが、16年8月に脳出血を発症、仕事をセーブしてリハビリを続け、17年1月に退院した。
09年に大手パチンコメーカー京楽の社長と結婚後、出産、育児のため芸能活動を休止していた伊東美咲(41)が、今年3月にインスタグラムを開設。芸能活動復帰の兆しを見せている。「『当分ハワイから』とつづるとともに、変わらぬ美貌を見せています」(女性誌記者)