A(スポーツ紙鬼デスク) それにしても王者・広島はひどいな。スタートダッシュ失敗どころか、12日の本拠地ヤクルト戦は2夜連続の大敗で3タテを食らって、開幕から4カード連続の負け越しも決まった。
B(スポーツ紙若手記者) 試合中に号泣する女性ファンや「緒方辞めろ」などと罵声を浴びせる鯉党も数多くいましたよ。
C(民放局敏腕ディレクター) 開幕から低迷している中で緒方孝市監督と佐々岡真司投手コーチの“対立”が表面化しているというんです。
D(プロ野球中継スタッフ) 佐々岡コーチは今季、2軍から1軍のメインスタッフに昇格。そのあおりを受ける形で昨季までベンチにいた畝龍実投手コーチがブルペン担当に押しやられた。この人事を決めたのは松田元オーナーともっぱらです。何しろ佐々岡コーチはオーナーが推する次期監督候補。だからこそ帝王学を学ばせたい意向もあったのでしょう。ところが、年上でも意見の言いやすかった畝コーチと昵懇の間柄だった緒方監督としては、抑え込まれてしまう佐々岡コーチとのやり取りは内心おもしろくはないはず。春季キャンプ中からぶんむくれ、佐々岡コーチと露骨にギクシャクしていたという証言も多数耳にしています。
E(ベテラン遊軍記者) ああ、緒方と佐々岡の“見えないバトル”は担当記者の間でわりと有名な話になっているぞ。投手起用は全部、佐々岡に任せっ放しで、意思疎通もほとんどないらしい。例えば、2日の中日戦で、7回表に長野久義が本塁打を打って1点勝ち越した裏のマウンドに上がったのは、フランスアではなく、ルーキー・島内颯太郎。相手ベンチの与田剛監督が笑ったほどの佐々岡独断起用で案の定の逆転負けだったな。
F(パ・リーグ関係者) 一方、パ・リーグでは、日本ハム・栗山英樹監督の暴走が失笑を買っている。“メジャーかぶれ”のオープナーな。
B リリーフ投手を先発で短い回だけ登板させて、2番手に先発投手を持ってくることで目先を変えたりする戦術ですね。
F あんなものは、使いどころがない斎藤佑樹を先発させるための“救済措置”だよ。その斎藤は4日の楽天戦に先発して、たった2回ももたず、2軍降格だな。3月がピークの“ミスター・マーチ”の面目躍如だよ。
E 確かに、オープナーはうまくいってないな。6日も西武打戦が先発の加藤貴之を打ちあぐねていたのに、3回に金子千尋が出てきた途端に一挙5点のメッタ打ち。西武ベンチからは「ありがとう」の声が出ていた。日ハムの選手たちも「意味がよくわかんないよ」と口をそろえてるって。
こうした開幕直後から、内部崩壊を起こしているようなプロ野球のベンチ裏レポートを、4月16日発売の週刊アサヒ芸能4月25日号で詳報している。