長かった平成時代ももうすぐ終わりを迎える。ゴールデンウィークに向かって、平成の30年間を昔のドラマなどを見て、懐かしい気持ちにひたりたいという向きも多いだろう。そんな方のために、名前は聞いたことがあるが、今一つ内容までチェックしていない人も多いであろう「TVer」が“使える”のではないかと言うのはネットライターだ。続けてこう解説する。
「在京民放5社が運営する民放テレビ公式ポータルサイトです。15年10月にサービススタートし、放送後1週間の間、見逃した番組をパソコン、スマホ、タブレット好きなデバイスで自由に視聴できるというもので、現在、在阪4社を含めた9社で連携、約200番組を配信しており、タレント名や番組名で検索したり、お気に入りを登録することもできる。昨年10月には1500万ダウンロードを突破する人気に成長しています。そのTVerが、3月15日から『TIMESLIP TVer』なるサービスをスタート。平成時代30年間を振りかえり、当時放送された懐かしいドラマやバラエティを一挙に配信。そのラインアップは豪華で、たとえば、日本テレビが『家なき子』『電波少年』、テレビ東京が『めしばな刑事タチバナ』『大食い選手権』シリーズ、フジテレビが『ひとつ屋根の下』といった具合です」
当時の服装や流行、音楽などが過ぎ去りし青春時代をほうふつとさせるドラマの一方で、「週刊アサヒ芸能」で連載された同名漫画が原作の「めしばな刑事タチバナ」のこだわりグルメ情報も、改めて確認してみたくなる。
「コンプライアンスにうるさい今では企画するのも不可能な『電波少年』や、タレントや俳優の頑張りがのぞけ、感動しまくる『世界ウルルン滞在記』なども一挙蔵出しされています」(テレビ誌記者)
「TVer」は、巷にあふれる法律違反の動画ではないため、ウイルス感染の心配もなく、鮮明な画像がフルに楽しめる。「TIMESLIP TVer」サービス以外にも、過去に放送された話題作、埋もれていた名作が続々ラインアップ。GWの10連休、じっくり見るもよし、“ながらテレビ”もよし。時間もタップリあるこの機会に、ネットを使いこなす第一歩としての意味でも、試してみるのもいいかもしれない。
(塩勢知央)