県知事選の敗北で島根の「竹下王国」が大きく揺らいでいる。自民党竹下派の“当主”が療養中で危機的状況の中、竹下登元総理の孫・DAIGOに白羽の矢が! 人気も知名度も抜群のサラブレッドが政界進出となれば、北川景子も代議士妻として自民党と合体するのは必至。大物夫婦の決断やいかに──。
「今年3月まで放送された『家売るオンナの逆襲』(日本テレビ系)の平均視聴率は全話2ケタをキープし、主演の北川景子(32)に続々と映画やドラマのオファーが舞い込んでいます。ただ、下半期は仕事をセーブするようで、いよいよ『妊活』に入ると見られていますが、それだけが理由ではなくなるかもしれなくて‥‥」
北川を知る芸能プロ関係者が言葉を濁すのには、新元号「令和」への改元まで2週間を切る中、激震が走っている自民党に関係しているという。
これまで「安倍1強」で安泰だったのが一転、失言の責任を取る形で桜田義孝五輪担当大臣(69)と塚田一郎国土交通副大臣(55)が相次いで辞任。4月7日に投開票が行われた統一地方選前半戦では、大阪都構想を巡る大阪府、市のダブル首長選で「大阪維新の会」公認候補に自民党推薦候補が敗れる結果に。福岡の知事選でも麻生太郎副総理(78)らが支援した候補者が敗北した。
波乱は島根でも起きた。これまで竹下登元総理(故人)と、「参院のドン」と呼ばれ、引退後も影響力を持つ青木幹雄元参院議員会長(84)の地盤で、堅固な「保守王国」を築いてきた。が、今回の知事選では候補者擁立の段階から問題が起きていたのだ。
「一枚岩が崩れたきっかけは、昨年2月に知事を3期12年務めていた溝口善兵衛氏(73)が病気で入院したことにあります。県議会自民会派会長らが万が一の後釜に、水面化で元総務官僚の丸山達也氏(49)に白羽の矢を立てていた。それが地元紙報道で表面化し、知らされていなかった県選出の国会議員や青木氏が激怒。これまで知事選候補は国会議員が決めるのが通例で、県議の造反に国会議員側は青木氏の意向で元消防庁次長の大庭誠司氏(59)の擁立を決めました」(政治部デスク)
党本部も大庭氏の立候補を了承して党議拘束がかかる「推薦」までしたが、若手・中堅県議は反発したまま丸山氏を擁立する姿勢を崩さなかった。政治評論家の小林吉弥氏はこう語る。
「選挙期間中に島根に行ったら、県議たちの『これからは若い人たちで島根を変える』という勢いが強く、大庭氏陣営の苦戦は明らかだった。自民党竹下派を率いる竹下亘県連会長(72)が今年1月に食道ガンを公表し、療養のために不在だったのも響きました」
結局、丸山氏の勝利で島根県知事選は幕を閉じる。
療養中の亘氏の復帰が待たれる中、一部メディアは、亘氏の後継候補に登氏の孫でタレントのDAIGO(41)が浮上したと報じたのだ。記事内で地元関係者らは否定するが、知事選の結果を受けて、DAIGO待望論が噴出し、にわかに現実味を帯びてきたのである。