2010年に入ると08年入社の“カトパン”こと加藤綾子の時代が訪れる。12年4月から「めざましテレビ」(フジテレビ系)の女性メインMCに抜擢され、一気にブレイクした。高島が5連覇した「好きな女性アナウンサーランキング」でも11年と12年にかけて連覇。2010年代前期において女子アナ女王として君臨した。そしてこの時期、他局ではテレ東の大江麻理子アナ(01年入社)、そしてTBSの田中みな実(09年入社)らの活躍も目を引いた。
「実はこの3人を含め、10年以降に人気の出た女子アナにはある共通点があるんです。それは“バラエティ番組で芸人と共演し、素の自分を出している”こと。中でも加藤のバラエティ番組での仕切りはおみごとの一言でした」(芸能記者)
カトパン政権に待ったをかけたのが、日テレの水卜麻美アナ(10年入社)。「ヒルナンデス!」で見せた食リポでの“食いしん坊キャラ”が人気を呼び、一日テレの看板アナへ。「好きな女性アナウンサーランキング」で13年から5年連続で女王に輝き、高島彩に続くV5を達成するまでの人気女子アナへと成長したのである。
さて、これら一連の人気アイドル女子アナだが、その多くはミス・キャンパス出身者だったり、女性ファション誌のモデルを経験した人がほとんど。彼女たちはタレント活動を行っていたものの、アイドルではなく、女子アナになってからアイドルになった人たちだ。
ところが、ついに元・アイドルが女子アナとして採用されるという画期的な出来事が起こる。04年に日テレに入社した脊山麻理子だ。「彼女は高校生の頃から芸能活動をしており、99年にはグラドルとして男性週刊誌のグラビアを飾った。いわば生粋のアイドルアナと言えます。この1年後の05年には、フジに平井理央が入社。平井は高校生時代にテレ東の『おはスタ』のマスコット『おはガール』の一員として活躍し、ファッション雑誌『ピチレモン』の専属モデルになるなど、アイドルとしても立派な経歴を誇っていました」(週刊誌記者)
そしてこの元アイドルから女子アナになる流れで、超大物が登場し、世間の度肝を抜くことに。