季節の風物詩として男たちを歓喜させた「真夏のキャンギャル」というグラビア界の登竜門。ここから大女優に成長した逸材も多いが、同時に、平成30年間のトレンドを知る鏡でもある。その貴重な歴史をここに振り返る!
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21世紀のキャンギャル界は、残念ながら航空会社の撤退など、企業の数は減ってしまった。それでも、90年代後半から過熱したグラビアブームと連携しながら、新たな局面を迎えることになる。では、新世紀のニューヒロインは誰が飛び出したのか? 04年に安田美沙子(サントリー)、06年に山岸舞彩(東レ)、07年に木下優樹菜(三愛)、そして09年に佐々木希(パルコ)と個性的な顔ぶれが並ぶ。
「残念ながら20世紀の時代ほどCMスポットも少なく、またキャンギャル=水着ではないケースも増えたため、印象には残りにくくなった。03年によみうりランドのキャンギャルを務めた小倉優子のコピーは『こんなにビショビショ』や『1日3回もなんて』と過激だったことからポスター回収騒動に発展。山岸舞彩は『サンデースポーツ』や『ニュースZERO』の美人キャスターとして活躍しましたが、出発点は美脚をフルに発揮した06年の東レキャンギャルだったことはあまり知られていません」(芸能記者)
同時期に「ビジュアルクィーン」や「日テレジェニック」などグラドルの登竜門であったミスコンの多くが消滅してしまい、キャンギャルも絶滅危惧種になってしまうのかという懸念もあった。
「ただ、10年代においても菜々緒(10年、三愛)や久松郁実(14年、三愛)、朝比奈彩(15年、三愛)や佐野ひなこ(16年、パルコ)が名を連ねており、芸能界の登竜門としての機能は健在。特に、佐野はGカップの張りも申し分ないですが、51センチのウエストが際立ち、ポスターは即盗まれるレベルでした。現在、わずかに残ったキャンギャルは『三愛』と『東レ』くらいですが、新時代にどんなスターが誕生するのか楽しみです」(前出・芸能記者)
ニッポンが誇る“文化”として、これからも夏を熱くさせてほしいものだ。