大御所タレントの美川憲一(66)が人目をはばからず大説教をかましたという。その相手は、後輩の「オネエタレント」だった。“事件”の目撃者が明かす。
「その瞬間、現場は文字どおりカチーンと凍りつきました」
その現場とは、昨年、美川憲一とはるな愛(40)の2人のオネエ系タレントが、東京・根津をぶらぶら散歩する番組「美川憲一&はるな愛のぶらり旅」の収録中でのことだった。当初、何事もなく収録は進んでいたのだが、屋外ロケだけに思わぬハプニングに見舞われたのだという。突然見物人の一人の少年が、
「オカマ2人が歩いている!」
と、小バカにするようなヤジを飛ばしたのだという。この言葉にカチンときたのが、美川だった。
「素人の言うことだし、相手にせず難なく見過ごすのかと思ったんですが、ムシの居どころでも悪かったのか、美川さんがみるみる不機嫌になったんです」(前出・目撃者)
ふだんは温厚で知られる“大御所”の急変に、撮影に水を差した少年もバツが悪くなり、2人にワビを入れた。そこに一緒にいたはるなが大人の対応のひと言で反省を促したのだ。
「私たちはオカマだけど、バカにしたような言い方はしないで」
それで話は一件落着‥‥かと思いきや、このとっさのひと言がさらに美川の機嫌を逆なでしたという。
「アンタと一緒にしないでよ!」
と言うと、プイッとへそを曲げ、撮影は中断に追い込まれる騒動になったのだ‥‥。
これまで、美川の旅の相方は、神田うの、浅田美代子、桜塚やっくんが務めてきたが、はるなも“新相棒”不合格の憂き目だけは何とか避けたかったのだろう。
「その後、はるなとスタッフが必死で頭を下げたこともあり、何とか美川さんの怒りは収束した様子でした」(前出・目撃者)
間もなくして収録は再開され、美川も大人の対応でいつもの笑顔で撮影に戻っていたという。
それにしても、大御所の逆鱗に触れてしまった理由とは?
芸能レポーターの佐々木博之氏が解説する。
「美川さんとはるなでは“ゲイ歴”がまったく違います。それに、最近では簡単にオネエ系などの言葉でひとくくりにされていますが、長年、紅白に出演してきた実績もある美川さんが怒るのももっともな話ですよ」
10年に19年連続の紅白連続出場記録がとだえ、昨年秋には長年所属した事務所からも独立し、心機一転を図る美川。
「独立後も、新曲『金の月』をリリース、歌手業以外でも西麻布に鉄板焼き店『みかわ』をプロデュースするなど、まだまだ意欲的に活動中です」(前出・佐々木氏)
いっそ、はるなとの異色デュエットで紅白復帰を狙ってはどうだろうか。