嵐のグループ活動休止宣言から4カ月近く。活動休止の言い出しっぺであるリーダー大野智の「やりたいこと」についてはいまだサッパリ聞こえてこない。
「とにかく普通の生活がしたいということだったので、まずは仕事から離れてそれから、という段取りなのでは。他のメンバーと違って焦る必要はまるでありませんから」(芸能ライター)
大野は人前に出るより、コツコツ自分のペースで好きなことを続けるのに喜びを見出すタイプ。芸術的才能に恵まれている大野は、よりどりみどりの選択肢がある。そんな大野に天職が見つかったと、ファンがざわめいている。
5月11日に放送された「嵐にしやがれ」(日本テレビ系)の「隠れ家ARASHI」コーナーでのこと。同コーナーは、たぐいまれな技を持つゲストを紹介するコーナーだ。この日、招かれたのは、サウンドデザイナーの染谷和孝氏。映画やドラマなどの効果音を作りあげるエンジニアだ。映画など映像に合わせて小道具を選択し、音をつくる「フォーリー」についてレクチャー、大野は忠実に音を再現する役を担った。
「驚いたのは、大野の耳の良さ、勘の鋭さ、あふれ出る想像力の高さでした。もともとブルース・リーなど好きな映画を繰り返し鑑賞しては細部まで記憶、再現してしまう癖の持ち主でしたが、音についても例外でなく、独自のこだわりを持って聴き分けていたことが判明。鳥の羽ばたき、刀を抜く音、首を折る音、矢を射る音などの再現を次々成功させていった。染谷氏から『正解以上』『大正解』と最上級の褒め言葉が飛び出した。プロにたびたび舌を巻かせ、『勉強させていただいてる感じがする』とまで言わせた。大野もノリノリ、楽しくて仕方ないといった調子でした。釣りが大好きなのになぜかテレビの釣り企画では釣れないというジレンマを抱える大野にとっては、打てば響くようにうまくいく企画でしたね。『めっちゃくちゃ楽しいっす』『楽しいっすね!これ。これが仕事っすもんね』とみごとにハマったあげく、最後にこう問いかけた。『今度、見学行っていいっすか?』と、弟子入りしかねない勢いでした」(テレビ誌記者)
大野のこのドハマリぶりを見てざわめいたのが、大野ファンだ。
「好きなことを仕事にするのが何よりですが、サウンドデザイナーはまったくの裏方。このまま大野がハマれば、滝沢秀明氏のような裏方に回ってしまいかねない。映画やドラマが仕事の舞台とはいえ、ジャニーズという表舞台とは縁を切ってしまうことになる。久々に見る生き生きとした大野の表情を見ながら、心中複雑な思いに陥るファンが続出。ヘタすれば、グループ復活の可能性が潰えてしまう。応援したいけれども応援できない、そんな切羽詰まった思いを募らせたようだ」(ジャニーズウオッチャー)
大野ファンの悩みは尽きない。
(塩勢知央)