お笑いコンビ「雨上がり決死隊」の宮迫博之が、芸人人生のピンチに立たされている。詐欺グループの忘年会に“闇営業”で参加していた宮迫は、その忘年会で熱唱する動画もネット上に公開され、ますます窮地に追い込まれている状況だ。
その宮迫がMCを務める人気バラエティ番組の「アメトーーク!」(テレビ朝日系)では、一部のCMがACジャパンに差し替わり、スポンサー離れが始まったと見られている。このままでは16年間守り続けてきたMCの座からも滑り落ちかねないが、その危機がお笑い業界にとってはプラスになる可能性を秘めているというのだ。お笑い系ライターが耳打ちする。
「今回の闇営業疑惑でやり玉に挙がっている宮迫やロンドンブーツ1号2号の田村亮は、いわゆる“お笑い第4世代”に当たります。40代後半の第4世代は層が厚く、ほかにはナインティナインやネプチューン、くりぃむしちゅーやバナナマン、博多華丸・大吉といった司会者クラスがざっくざく。この世代が重しとなっていることから、“第5世代”以降の芸人たちはなかなか冠番組を持つことができず、それがさらに後の世代にまで影響しています。その階層構造が今回の闇営業事件により、少しずつ崩れていくのではと噂されているのです」
第5世代以降の芸人で、プライムタイムに全国区の冠番組を持っているのは有吉弘行くらいのもの。ほかにはチュートリアル・徳井義実やオードリー・若林正恭、フットボールアワー・後藤輝基といった「べしゃり上手」の芸人がピンで人気番組のMCを務めているものの、サンドウィッチマンや千鳥といった実力派コンビでさえ、ひな壇芸人を相手にMCを回すスタイルには縁がないのが実情だ。
「ここで雨上がり決死隊やロンドンブーツ1号2号がMCの座を明け渡すことになれば、後続世代に大きなチャンスが生まれるはず。すでに『アメトーーク!』の後任MCに千鳥の名を挙げるメディアもありますし、どこか一つで蟻の一穴が開けば、雪崩式に世代交代の波が続いていく可能性も十分にありそうです」(前出・お笑い系ライター)
みずからが身を引いて後輩芸人が成長すれば、宮迫も大層感謝されるのかもしれない。
(金田麻有)