6月25日に最終回を迎える「パーフェクトワールド」(フジテレビ系)で、松坂桃李演じる下半身不随になった息子の母親・鮎川文乃を好演している麻生祐未。同ドラマのヒロイン・つぐみを演じる山本美月をはじめ、今やモデルから華麗なシフトチェンジを遂げた女優は枚挙にいとまがないが、麻生もその1人と言えるだろう。
麻生は1983年12月公開の少年隊初主演映画「あいつとララバイ」で旧芸名の樹由美子で芸能界デビューを果たしているが、1984年10月に現在の芸名に変更してグラビアデビュー。それと同時に85年3月まで「オールナイトフジ」(フジテレビ系)でMCを務めて注目され、85年度カネボウ水着キャンペーンガールでその人気は不動のものに。88年10月期放送の“月9トレンディドラマ”「君が嘘をついた」(フジテレビ系)では「横浜のお嬢さま」とウソをつくヒロイン亜紀子を好演。ブレイク前の鈴木保奈美、宇梶剛士、東幹久らが脇役で出演していたこともあり、今なおドラマ好きから高い評価を受けている作品だ。
「麻生はシリアスな演技からコミカルな演技まで実に繊細に演じることができる女優です。特に06年1月期放送の『白夜行』(TBS系)で見せた、やさぐれながらも息子への深い愛情を持ち続ける母親・弥生子役は、今でも語り草になっているほどの名演技でした。今クールも『パーフェクトワールド』では松坂、『ミストレス』では杉野遥亮に困らされながらも、息子への深い愛情がにじみ出る母親役をしっかり演じ分けていました」(テレビ誌ライター)
今や“困った息子を持つ母親”を演じさせたら麻生の右に出る女優はいないのかもしれない。