事務所を通さず個人的に直で受けた仕事の相手が反社会的勢力だったことが明らかになり、仲介をしたカラテカ・入江慎也は吉本興業を解雇。宮迫博之やロンドンブーツ1号2号の田村亮ほか、多くの芸人が謹慎処分を受けることとなり、テレビから姿を消した。
だが、老舗芸能プロの幹部はこう話す。
「あれでアウトなんだったら、演歌歌手の半分以上がテレビに出られんだろうに。地方の営業やキャンペーンには地元の協力が欠かせないもので、頼るのはその筋の興行師。それは昔も今もそう変わらない」
演歌歌手には、さらに“真の闇営業”とも言える、こんなお付き合いもあるという。
「演歌歌手が刑務所慰問することがたまにあるんだが、あれは収監されている組の幹部を励まそうと、暴力団が裏で金を払って行かせているパターンが多い。そういうのは“ヒモ付き慰問”と呼ばれているわけだが、刑務所側もノーギャラでレクリエーション行事が一つできるなら、と、わかっていても歓迎しているんじゃないか。もちろん、杉良太郎さんのように、そういったしがらみいっさいなしにやっている人もいるけど、そんな慈善家はそういないからねぇ。どこまでも厳しく調べ上げたら、大みそかのNHK紅白歌合戦だって出られる人が半分くらい減っちゃうんじゃない?」(前出・芸能プロ幹部)
今回の騒動を機にウミを出し切ろうという動きもあるが、そんな実態を考えればとても無理だろう。
(露口正義)