カラテカ・入江慎也による反社会的勢力の会合への芸人仲介に端を発した「闇営業」問題が、いまだ波紋を広げている。
「事務所を通さずに知り合いなどから直で仕事を受けることを、芸人たちがネタにする時に“闇営業”という言い方をしますが、実はこれ自体は、ほとんどの事務所で黙認されているんです。しかし今回は、その相手が特殊詐欺で何人もの被害者を生んだ反社会的組織だったことで、文字通りの闇営業となってしまったことが暴排条例的に“アウト”ということで厳しい処分が下ったということです」(芸能記者)
だが、この真の意味での反社会的勢力に対する「闇」営業も、決して珍しいことではない。現在も芸人はもちろんのこと、演歌歌手などの地方の営業の多くが、実は暴力団がらみという話もある。
例えば、地方の観光ホテルのショー。
「モノマネ芸人やダンサーの仕込みをやっているのが、地元のその筋の事務所という現実があります。その昔、興行にはその筋のにらみがどうしても必要だった歴史が、今も脈々と続いているんです。芸人たちは、ショーが終われば地元の顔役たちとの食事会に引っ張りまわされ、そこでギャラとは別に“お小遣い”がもらえたりする。また呼んでもらうためには、こうした付き合いは欠かせません」(前出・芸能記者)
営業で稼いできたモノマネ芸人の多くは、そんな過去を数多く抱えている。いつスキャンダルの火の粉が自分に及ぶかと、今頃ビクビクしている者も多そうだ。
(露口正義)