17年12月19日、引退を控えた安室奈美恵(40)の紅白出場が電撃的に発表された。芸能デスクが驚きを隠せない様子で語る。
「各紙は11月16日の紅白出場歌手リストから名前が漏れたあと、一貫して『紅白出場は絶望的』と、安室の出場の可能性は低いと見ていた。速報を聞いたベテランの芸能レポーターでさえ『聞いてないぞ!』と叫んだほどでした」
まさに、寝耳に水。このうっちゃり逆転出場の裏に何があった? 女性誌・安室番記者が打ち明ける。
「そもそも安室は、デビュー25周年となる18年の9月16日で歌手生活からの引退を発表しましたが、その背景には、元所属事務所との確執が原因と言われています。安室は3年前に、デビュー以来世話になってきた事務所から独立を果たしました。表面的には収まったかのように見えるトラブルがいまだに尾を引いている」
小林幸子、美川憲一、最近ではローラなど、安室に限らず売れっ子の芸能人には所属事務所との金銭トラブルは付き物だ。
「もちろん本人はしゃべりが苦手で司会や他の出演者と話すよりも歌とダンスに集中したいという意向があり、紅白出場を渋ったのは事実です。しかし、そもそもNHKと安室の関係は良好で、過去には97年に自身の産休前ラストとその翌年の産休明けの舞台として紅白に出場し、歌手生活の節目に紅白の舞台を選んできた。それに出演すれば、2月からの5大ドームツアーの宣伝にもつながる」(前出・安室番記者)
実際、引退発表後、安室はNHKからのオファーを受けて引退特番に出演。「20代後半から引退の文字が頭にあった」とし、ドームツアーを成功させて引退する希望を持っていたことを打ち明けている。
「NHKは粘り強く交渉していましたが、そこに元事務所が『出場すれば引退興行に花を添えるようなもの』と安室を特別扱いすることに反対し、出場を制止していたのです。しかし、NHKとしては目立ったヒット曲もない以上、サプライズ枠に期待するしかなく、本番2週間前のギリギリのタイミングで強行突破したというわけです」(前出・芸能デスク)
紅白出場決定と前後してドームツアーの追加公演が発表されたのは偶然ではないだろう。同じく、特別枠に年越しイベント会場からの中継で桑田佳祐も出演した。紅白の目玉はいずれもNHKホールのステージに、その姿はなかった。