そのバランス感覚と、クールなドヤ顔に羽生結弦もビックリしたはずだ。
フィギュアスケートの平昌五輪金メダリスト、アリーナ・ザギトワがインスタグラムで緩めたボトルのキャップを回し蹴りして回転させて開けるワザである「ボトルキャップ・チャレンジ」を2種類公開した。
ひとつは、上半身アップからスタート。場所はスケートリングだ。画面手前、ザギトワの正面にあるペットボトルのキャップに向かって、ハイキック。スケートシューズの歯がキャップ部分をかすめる。その回転でキャップが回転し、ボトルから外れていく。ギザトワはといえば、ドヤ顔。そのクールな目元に見とれてしまいそうだが、スケートシューズで“ハイキック”を決め、上半身はまったく動かなかった。
「バランス感覚の良さ、足の動きに各国のフィギュアスケーターが感心していました。遊びとはいえ、ザギトワの運動神経の高さに驚いていました」(テレビ誌記者)
しかし、世のオトコをとりこにしたのは、もう1つの映像だろう。ボトルキャップ・チャレンジに、愛犬のマサルとともに挑戦しているのだ。
“おすわり”状態のマサルを、ザギトワが後ろから抱きかかえている。その態勢のまま、マサルの右前足を持ち、左手に持ったペットボトルのキャップの部分に、マサルの肉球をあてた。そして、勢い良くマサルの前足を動かす。ボトルキャップが外れ、チャレンジは成功。ザギトワは満面の笑顔だが、マサルは何が起こったかわからず、キョトンとしている。そのしぐさがザギトワのハートに突き刺さったのか、ふたたびマサルを抱きしめた。
「日本国内で行われているアイスショーにザギトワも参加していますが、宇野昌麿とのペアで登場しました。演技を合わせる練習時間は少なかったのですが、息は合っていました。誰とでも合わせられる適応能力の高さでしょう」(前出・テレビ誌記者)
今、そんな銀盤の女王を夢中にさせているのが、マサルのようだ。「マサルになりたい」と思ったオトコは少なくないはずだ。
(スポーツライター・飯山満)