77年に「1億人の妹」というキャッチコピーでデビューした大場久美子(59)。グラビア人気は高く、今なおラブコールは続く。
──週刊アサヒ芸能では5年前の14年10月、実に35年ぶりとなる水着姿を披露。
大場 ネットとかでは「誰の得なんだ」って言われましたけど(笑)。
──いえいえ、掲載号は爆発的な売れ行きで、70年代アイドルきってのグラビア人気だったことがわかります。
大場 あの当時、水着グラビアはアイドルの登竜門だったから、私が突出してるという意識はなかったんですよ。ただ、グアムへ朝に行って夜中に帰ってくる弾丸ツアーで、その1日だけで17社の撮影をやったことがあります。各社が何分かずつ順に撮影して、海に入る間もなく(笑)。
──グラビアやCM、レコードに加え、人気が拡大したのは、78年6月から始まった「コメットさん」(TBS系)になりますね。
大場 最高視聴率25.7%を記録して、日本中で私のことを知ってもらえたドラマだと感謝しています。
──ここで「女優」としての比重が高まったのか、79年10月19日に日本武道館で「歌手さよならコンサート」を開催。あの山口百恵の引退公演よりも1年早く、女性アイドル初の武道館公演でした。
大場 そうだったんですか。単独では最年少とは聞いていましたが。実はその日、台風が全国を縦断していて、地方からのお客さんは、ほとんど来ることができず。それでも7000人の方に集まっていただきました。
──引退ではなく、歌手の部分だけ卒業という珍しい形。公演で「女優の世界にお嫁入りします」と名セリフを残しましたが、会見では「音痴だから」の迷言も。
大場 ずっと「歌がヘタだ」と言われていたので、開き直ったんでしょうね(笑)。
──近況ですが、このところ資格の取得がものすごい。あまり耳慣れない「足底反射療法士」や「体温管理士」なども。
大場 はい、全部で17個の資格を取りました。私自身がパニック障害を患った時に、担当の先生から「脳の誤作動」だと診断されたんです。それがきっかけで「心理カウンセラー」に始まり、脳へのアプローチとなる資格が多いですね。
──これだけ勉強するのって大変そうですが。
大場 いえいえ、アイドル時代に学校にあまり行けなかったので、勉強するのが楽しいなあって思います。
──さて来年1月6日には60歳。かねて公言していた「還暦ビキニ」の可能性はいかがですか?
大場 実は、このところケガが多くて思うような筋トレができず、はたして5年前にグラビアをやった時の状態にカラダを絞れるのかな。そもそも正式オファーがあるのかどうか(笑)。
──アサ芸は名乗りを上げますよ!