深田恭子が大泥棒役を演じるドラマ「ルパンの娘」(フジテレビ系)の第8話が8月29日に放送され、深田ら“Lの一族”が警察の追跡から逃げ回る様子が描かれた。そのなかで、現実にはあり得ない痛恨のミスが映し出されたという。
前回の放送では終盤にて、深田の家族が泥棒一家の“Lの一族”だと警察にバレてしまい、今回は家族5人が散り散りになって逃亡することに。その際に父親役の渡部篤郎が「新しい戸籍を用意した」として、家族に偽名での運転免許証を手渡す場面が映し出された。その免許証に明らかなミスがあったというのだ。
「大写しになった免許証は《普通車はAT車に限る》といった条件記載も本物さながらで、しかも小沢真珠のほうは《優良》表示付きのゴールド免許という念の入れよう。それでいて住所はテレビドラマらしく架空の住所を記載しており、一見完璧な出来栄えでした。ところが残念だったのは、小沢も深田も免許の種類が“普通”になっていたこと。おそらくこの免許証を制作した小道具さんは、自分の免許を参考にしたのでしょうが、そこに落とし穴があったようです」(交通事情に詳しいライター)
なぜ“普通免許”ではいけないのか。それは免許証に記載されている取得日との整合性が取れないからだという。前出のライターが続ける。
「深田の免許は平成15年、小沢の免許は平成17年取得となっています。この場合、平成19年の道交法改正に伴って免許の種類は“中型免許”となり、条件欄には《中型車は中型車(8t)に限る》と記載されていないとおかしいのです。ただ祖母役のどんぐりは昭和48年に運転免許を取得したことになっており、免許証にはちゃんと“8t限定”を記載。古くからの運転免許保持者は“8t限定”になることは理解できていたようですが、道交法の改正時期をきちんと調べていなかったのかもしれません」
とはいえ、コメディ要素の強い「ルパンの娘」の場合、これくらいのミスなら物語の魅力を損ねるものではない。視聴者としてはむしろ、劇中に出てきたデコトラの再現度がバッチリなことに感心していたのではないだろうか。
(金田麻有)