去る8月24・25日放送の「24時間テレビ」(日本テレビ系)で、6年ぶり、5度目のメインパーソナリティーを務め切った嵐。平均視聴率16.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の好視聴率をあげられたのは、嵐の頑張りのおかげだという。
8月31日放送のラジオ番組「徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー」(ニッポン放送)で、「24時間テレビ」サポーターを担当する元日テレアナウンサーで徳光和夫が番組の裏話を語り、嵐ファンを感激させている。
「とにかくベタボメでした。6年ぶりに嵐の仕事ぶりを間近で見た徳光は感動しきりだった。デビューして20年のベテランだけに、多少手を抜くことも可能なのに、嵐は全員が真摯に番組に取り組んでいたそうです。一生懸命でありながら、決して肩に力を入れることなく、“頑張ってます”感を前面に出してアピールすることもしない。自然体な取り組み方だからこそ茶の間にも感動が伝わったのではないかと分析していましたね」(ネットライター)
特に会場の国技館内のレストランで番組終了後に行われた打ち上げでの嵐・櫻井翔の挨拶には感動を隠せなかった様子。発言を一つ一つ取り上げて、ホメまくった。
櫻井は、「令和最初の『24時間テレビ』でボクたちを選んでくださいまして、ありがとうございました」とあいさつ。「1回目の時に取材をしたり、出会った、そういった時の少年少女が立派に成長して再会できたこと、これに本当に言葉には言い表せない感激、喜びを感じました」と続けたという。たとえば、かつて「上原投手とキャッチボールをしたい」という企画に出演した少年と上原投手が国技館で再会をした姿にウルッときたと続け、「ボクたちにできることは視聴率より、今回は募金額でどれだけ貢献できるかということなんです」と締めくくり、その言葉通り破格の募金額を集めたという。
徳光は「嵐をパーソナリティーにすると募金額が増えるんですよ、『24時間テレビ』って」と、いったふうにしみじみ語り、番組終了後の中間発表で6億4000万円を記録し、昨年、一昨年、その前の年をはるかに超える2.5倍になったことを報告。
さらに、大野智がデザインしたチャリティーTシャツもバカ売れで、完売続きで量産をかけたが、全国各地で品切れが続出。この関連グッズの売り上げと、国技館に直接届けられた寄付金については未集計のため、来夏発表予定の決算報告はダントツの金額になるのは、間違いないと話していた。
視聴率は稼ぐわ、募金額はハンパないわ、スタッフ、キャストからの評判も上々とくれば、当然来年もメインキャスター就任をお願いしたいところ。だが、実現はかなり難しそうだ。
「来夏は東京五輪が開催され、首都圏の夏のイベントは中止か延期か繰り上げを余儀なくされます。警備員の絶対数が足りず、手配できないためです。日本テレビは夏の風物詩となった24時間テレビを例年通り放送したいわけですが、大混乱が予想されるため、正式決定には至っていない。メインパーソナリティーを嵐に続投してほしくても、嵐は来年末で活動休止が決定していますから、例年以上に忙しく、スケジュールに空きがない。すでに嵐はNHK東京2020オリンピック・パラリンピック放送スペシャルナビゲーターという大仕事を抱えています。来年1月から月イチでレギュラー化される特番『2020スタジアム』に出演したり、関連番組、地方ロケにも出なければなりません。24時間テレビは当日の生放送だけの出演ではない。番宣もあれば、地方ロケ、各自が取り組むプロジェクトもある。となると、春か秋の開催にするしかありませんが、地方局や協賛企業の意向もあり、協力を得られるかどうか…」(芸能ライター)
何とも頭の痛い日本テレビ、といったところだ。
(塩勢知央)