武田鉄矢や吉幾三の大げさなものまねでブレイクしているタレントの「りんごちゃん」を巡り、日本テレビの姿勢に批判が集まっているようだ。
りんごちゃんは今年1月、同局のバラエティ番組「ウチのガヤがすみません!」で新レギュラーとなり、知名度が大きく向上。今では日本テレビの様々なバラエティ番組に起用されており、企業イベントにも引っ張りだこの人気者になっている。
だが、10月1日放送の「ウチガヤ」では、そんなりんごちゃんのキャラクターを否定する表現が用いられたというのだ。テレビ誌のライターがこう首をひねる。
「ブレイク前にはオネエ系やニューハーフ系のタレントとして紹介されていたりんごちゃんですが、現在は《年齢、性別ともに不詳》が公式プロフィールとなっています。ところがこの日の放送では“女芸人”として紹介されていたのだから驚きです。彼女の本職はものまねタレントで、それゆえオネエ系にくくられることを避けているのかもしれませんが、まさか完全に女扱いされるとは。自分をブレイクさせてくれた番組ゆえか、放送中にはその件についてのリアクションはなかったものの、内心は相当不満だったに違いありません」
番組では、女性の作るオムライスに強いこだわりを持っているという志尊淳に向けて、「クイズ 誰が作ったオムライス?」を実施。その際にナレーターが「女芸人3人が作ったオムライスを食べて、誰が作ったのかを当ててもらう」と説明していた。ここで登場したのが尼神インターの渚、上沼恵美子のものまねで人気のますみ、そしてりんごちゃんという3人だったのである。
「クイズ中には《オムライスで女の精神分析》とのテロップを表示。これでは《りんごちゃんは女性》と言い切っているのも同然です。しかし日テレではもともと、りんごちゃんの“性別不詳”に相当こだわっていたはず。7月22日放送の『人生が変わる1分間の深イイ話』ではウチガヤのMCでもある後藤輝基が『性別という概念はない』と語る場面のVTRを放送していましたし、9月27日放送の『ヒルナンデス!』では中学生の好きな男性芸人を当てるクイズで河北麻友子がりんごちゃんの名前を挙げるも、有吉弘行が『彼女の精神的なものは女性だからね』とフォローする場面もありました。それなのになぜ、ブレイクのキッカケとなったウチガヤがその配慮から逸脱したのか。まったくもって理解できません」(前出・テレビ誌ライター)
10月5日には北九州市で開催された「TOKYO GIRLS COLLECTION」でランウェイを歩いたりんごちゃん。TGCでは性別を問わずに人気モデルが出演し、りんごちゃんにもその性別など気にしないファンからの熱い声援が送られたことだろう。
(金田麻有)