流行語大賞の候補でも主役である。まだしばらくはラグビー日本代表への追い風が止みそうにないのかも?
ツイッターなどSNSでは、有名人と一般人が同じ場所で戦って(言い合いして?)炎上するのが日常茶飯事。最近ではタレントの木下優樹菜がタピオカ店へ“恫喝”で大炎上。テレビではまったく報じられないことが逆に深刻さを浮き彫りにした形とあって、今後のタレント活動にも影響必至で木下サイドは鎮火に懸命だとされる。根底にSNSの影響を甘く見て知名度に自信を持ち、何を言ってもフォロワーが支持してくれると読み誤った「自業自得」がある、と世間の人たちに醒めた目で見られているようだ。
そんな中、〈一般人にすぐキレるタレントじゃなくて、こういう人がSNSをやるべきだと思う〉と称賛されたのが、ラグビー日本代表としてワールドカップでも活躍した神戸製鋼所属の山中亮平選手。彼らラグビー日本代表の急激な知名度アップをねたみ、ツイッター上で突っかかってくる一般人をみごとな返しで納得させたのだ。
「山中選手は11月5日、自身のツイッターに《新プロジェクトを立ち上げます》とコメント。続けて、ラグビーの精神を世界に発信するためにラグビーにとどまらない活動の一環として『OFF THE FIELD』というプロジェクトを立ち上げたことを報告しました。にわかファンという言葉が流行ったように、興行的にも収益的にもまだラグビーはマイナースポーツの域を出ません。それもあって、今の流れを継続しようと考えたプロジェクトのようです。第一弾としてTシャツを販売するということですが、するとすぐさま《天狗になることは、簡単ですよ。12月からは、気を引き締めてくださいよ》と、まるで山中選手がすっかり日本代表ブームに浮かれ、1月から開幕するトップリーグに気持ちを向けていないかのようなコメントがあったそうです。ところが山中選手はすぐに《なぜ、12月からなんでしょうか?もう来週から練習始まるので12月から気を引き締めてたら遅いです》とリツイートしたんです」(週刊誌ライター)
また、この時、山中選手を擁護しようとしたのか、ワールドカップですごい偉業を達成したのだから天狗になってどこが悪いのかというファンのフォローもあった。が、それに対しては、〈昔、天狗になって鼻バキバキに折れたんでもうこの先どうやっても伸びないです笑。でも最高にいい景色魅せられるようにこれからも頑張ります!ありがとうございます〉と返した。
「一連の山中選手返し方に大勢のファンが称賛したようですね。《さすが》《返しが大人》など。そんな中に《一般人にすぐキレるタレントじゃなくて、こういう冷静な人がSNSをやるべきだと思う》という声があり、これに多くの一般ユーザーたちが《木下優樹菜とかじゃなくてね》などと賛同していました」(前出・週刊誌ライター)
早稲田大学時代はスター選手だった山中選手も、ワールドカップの舞台にようやくたどり着いたのは31歳になってから。ラグビー日本代表の選手たちがバラエティなどに引っ張りだこでも〈コメントが浮かれてない〉〈皆さん、返しが上手〉と好評なのは、全員に「浮かれてる場合じゃない」という気持ちが強いからかも。それにしても、山中選手のファンを誰も傷つけず和ませたコメントはおみごとだった。
(飯野さつき)