テリー 登録者が130万人もいるチャンネルって、要するに高視聴率のテレビ番組みたいなものだけど、プレッシャーはないの。
中田 100万人になるぐらいの時は確かに妙な緊張感はありましたが、ある意味フッ切れたというか。結局、なるようにしかならないし、数字やお金にこだわると心がバーストしちゃいますし、実際それでダウンしちゃうユーチューバーさんもいるんです。だから「やりたいことをやる」だけですね。その保険として、オンラインサロンや物販でお金が入る仕組みを作っている感じです。
テリー オンラインサロンって何なの。
中田 早い話が、毎月お金を払ってもらうファンクラブみたいなものです。入会してもらえると、僕のYouTubeの公開収録や月イチのイベントにも参加できる。で、公開収録の帰りに「Tシャツを買っていってください」って呼びかけるんです。今着ているTシャツがそうです。
テリー それ、いくらで売っているの。
中田 これは2万円です。
テリー ええっ、それ高くないか?
中田 自分の価値がどれくらいか知りたかったし、物の価格を自分で決めてどこまで売れるのか、というのをやりたかったんです。だから2万のTシャツでも売ってみせる、と。
テリー で、実際に売れているの?
中田 購入者は公式インスタグラムのモデルとしての撮影会に参加することができるし、イベントにドレスコードを設けてこのTシャツを着てもらうようにしているので、けっこう売れるんです(笑)。
テリー もはや教祖様みたいなものじゃないの。
中田 アハハハ。やり方はディズニーランドと何も変わらないんですよ。要は「美女と野獣」の映画(=動画)を見て、その世界に入りたければディズニーランド(=オンラインサロン)へ行けばいい。楽しんだあとは思い出のグッズを買って帰ってください、ということですから。
テリー あぁ、なるほど。そういうことか。
中田 極端な話、「仮面ライダー」だって、ある意味ライダーベルトやフィギュアを売るために作られているドラマじゃないですか。物販のためのドラマ。そういう動画を僕も作ろうと思っていて‥‥あ、実は今、「XENO」というカードゲームの開発もしているんですよ(と、テリーに手渡す)。
テリー えー、何でもやってるなァ。
中田 YouTubeにゲストを呼んで、このゲームの対戦動画を上げていく。見ておもしろそうだと思ったら買ってください、と。これはTシャツとは逆の発想で本体価格700円、薄利多売を目指します。トランプやUNOみたいな、カードゲームの一大ムーブメントを生み出したいんです。
テリー いろいろ考えてるなァ。しかしあっちゃん、表情が柔らかくなったね。
中田 本当ですか? (テリーと共演していた)「ビビット」や「爆報!THEフライデー」の出演時はまさに悩んでいた時期でしたからね。
テリー 相方の藤森(慎吾)くんは、こういうあっちゃんの動きについて、何か言っているの。
中田 相方はテレビにずっと出ていたいタイプですから、最初は「大丈夫?」みたいな感じで不安がっていました。でも、ようやく形になってきたので、認めてくれていると思います。僕も別にテレビに出ないわけではないし、2人の仕事も残していますから。お互いを応援しつつ、自分のやりたいことをやっていけるといいですね。