11月16日に法律違反薬物の所持容疑で逮捕された女優の沢尻エリカ容疑者。東京・目黒区の自宅マンションから薬物が発見され、警視庁本庁での取り調べを経て、東京・お台場の東京湾岸警察署へと移送された。
沢尻容疑者の自宅から湾岸署までは15キロ超も離れており、車でも30分以上はかかる距離だ。なぜそんな遠くの警察署に護送する必要があったのだろうか。
「湾岸署は08年に新設された、警視庁内で最も新しい警察署。施設も最新で、192人もの大人数を収容できる留置場に加えて、女子専用の留置場も整備されているのが特徴です。竣工翌年の09年には酒井法子が留置され、連日のようにテレビで報道。それ以来、芸能人の留置場所としてすっかり有名になりました」(週刊誌記者)
ただ、女性芸能人がすべて、湾岸署に留置されるわけでもない。昨年9月に酒気帯び運転とひき逃げで現行犯逮捕された元モーニング娘。の吉澤ひとみや、15年10月に薬物事件で逮捕され芸能界を引退した元女優の高部あいらは、警視庁原宿警察署に移送されていた。同署にもやはり女性用の留置場があり、ここなら沢尻容疑者の自宅からも遠くないはず。それがなぜ原宿署ではなく、湾岸署が選ばれたのだろうか。
「湾岸署には女性の容疑者のみならず、同じく薬物事件で逮捕されたピエール瀧、田口淳之介ら著名芸能人も留置されていました。湾岸署は埋め立て地のお台場に立地し、駅から遠い場所にあるため周辺に商業施設はほとんどなく、多数のマスコミが詰めかけても邪魔になりづらいのがメリット。そのため取材攻勢が予想されるケースでは、ここを留置場所に選ぶものと思われます。沢尻容疑者も来年の大河ドラマに出演予定だった大物女優ですから、警視庁としても万全を期した形ではないでしょうか」(前出・週刊誌記者)
だとすれば、逆に言うと、その湾岸署に移送されなかった吉澤は、警視庁から“小物”認定されていたのかもしれない。
(金田麻有)