テリー 学生時代にもっと楽しい話はなかったの。例えば彼氏との恋愛とかさ。
アンジェラ 高校生の時におつきあいをした方はいました。でも、私、すごい潔癖性なんですよ。
テリー ええっ? 何だよ、それ。
アンジェラ 彼がパーソナルゾーンにズカズカ入ってくるのが許せなくて、そこから熱が冷めて、結局、別れちゃいました。
テリー 例えば、いきなりオッパイを触ってくるとか?
アンジェラ そんな人、いませんよ(笑)。でも、手を触られそうになるだけで「ヒュッ」ってなっちゃう(と体を引っ込める)。
テリー 何だよ、それ。そんなことされたら相手が傷つくじゃない。
アンジェラ ひと言「今から手をつなぐよ」みたいな感じで言ってくれればいいんですよ。そしたら、手をよく拭いてもらって‥‥。
テリー そんなの、まどろっこしすぎるよ。これくらい軽い感じでさ‥‥(と、アンジェラの腕に手を伸ばす)。
アンジェラ キャー!(叫んで椅子から飛び出す)
テリー あらら、本当にダメなんだな。何かきっかけがあったの。
アンジェラ そうなんですよ。小学校高学年の時、遠足か何かで低学年の男の子と手をつなぐ機会があったんです。そしたらその子が、鼻水がたくさんついた手で私の手をギュッと握ってきて‥‥その時以来、もうダメなんです。
テリー じゃあ電車のつり革とか、みんなで鍋をつついたりとか無理じゃない。
アンジェラ ダメですダメです! 何も考えずに自分のお箸をそのまま鍋に入れる人がいたら「何してんの!」って怒ります。
テリー アハハハ、別の意味での「鍋奉行」なわけだ(笑)。だったら公衆トイレも大変だな。みんなのお尻が付いた便座に座んなきゃいけないんだから。
アンジェラ もちろん、除菌スプレーを持ち歩いています。それをいつも便座にシュシュシュ、と。忘れた時はトイレットペーパーを敷いて使います。
テリー 扉の取っ手はどうするの。
アンジェラ いつも小指で開けています。
テリー そこまで徹底していたら逆にすがすがしいね。でも、それだと恋愛はできないでしょう。
アンジェラ 本当ですよね‥‥私もそう思います。
テリー 今、彼氏は?
アンジェラ いないです。つきあったら手をつないだり、体が触れ合うことが確実じゃないですか。それが当たり前になるのが嫌なんです。
テリー 触れ合うも何も、キスも何もない恋愛ってどうなんだよ。
アンジェラ はい、それが日常で当たり前になる環境がもう耐えられない。だったら、人とつきあわなければいいんだな、って。
テリー うーん、それはちょっと違うと思うな。
アンジェラ でも将来のことはわからないです。もしかしたら、好きになった人の影響で変わるのかもしれない。でも今は、恋をしている人を見ているだけで満たされているんです。
テリー そんなの、つまんないじゃん。やっぱり好きな人と一緒にいて、尽くしたり、支え合ったりするのがいいんだよ。
アンジェラ でも私、大好きなアニメとゲームでそれが全部できるんですよ。だから今は、彼氏もいらないですね。