東映ニューフェイスとしてデビューし、映画「不良番長シリーズ」や「仁義なき戦いシリーズ」など数々のヒット作に出演した俳優の梅宮辰夫さんが12月12日、慢性腎不全のため亡くなった(享年81歳)。最近では、お笑い芸人のロバート秋山竜次の「体モノマネ」で若い人たちからも知られ、ふたりのエピソードには感動の声も上がっている。
「関係者によれば、妻のクラウディアさんが梅宮さんの異変に気づき、すぐに救急車を呼んで神奈川県内の病院に運ばれたそうですが、12日の午前7時40分ごろに息を引き取ったといいます。梅宮さんは後輩の面倒見がいいことで有名で、後輩俳優の千葉真一や北大路欣也、山下真司なども相次ぎ追悼コメントを出しています」(芸能記者)
そんな梅宮さんが近年気に掛けていたというのが、ロバート秋山だ。現在、秋山は様々な業種のクリエイターになりきる「クリエイターズファイル」が受けているが、そんななりきりの原点とも言えるのが、梅宮さんの顔写真を使った体モノマネだった。
「秋山は梅宮さんの許可なく写真を使用していたそうですが、名古屋の番組で初対面した際には、『お前か、俺の顔を使っているのは。俺は何が面白いんだか分からないんだけど、やるんだったら中途半端じゃなく、突き詰めろよ。そのためには、俺のどんな写真を使ってもいい』と激励されたことを明かし、恩人として梅宮さんの名前を挙げています。秋山が体モノマネをやり始めたのは、ちょうど出演していた『はねるのトびら』(フジテレビ系)が終わった頃だったので、まさに苦境を支えてくれた一人だったのでしょう」(お笑いライター)
その後も2人は事あるごとに番組で共演するようになり、秋山に娘が生まれると梅宮さんから「お前の好きな時にいつでも俺のクルーザーで沖に出て、お前の体を俺と一緒の色に焼かせてやる」と祝いの言葉をもらったといい、17年に共演したイベントでは、「どうせなら長く続けて、俺が死んでもやってくれよ」と、梅宮さんからお願いされるシーンもあった。
こうしたエピソードにネット上では《梅宮さん公認なんだから、秋山にはこれからも体モノマネを続けてほしい》《娘のことでワイドショーを賑わせることもあったけど、梅宮さんって本当にいい人なんだな》《懐も深く、素晴らしい性格の持ち主。昭和のスターがまた一人いなくなってしまったのか…》などのコメントが寄せられていた。
秋山にとっては、体モノマネを続けることが梅宮さんへの何よりの供養となるだろう。