明石家さんまが、還暦を過ぎてもバリバリ仕事ができる理由が2つある。たぐいまれな、しゃべりの技術と人並みはずれた記憶力だ。後輩芸人はそのすごさを目の当たりにすると、みな裸足で逃げ出したくなるようだ。
4月29日放送のラジオ番組「キョートリアル!コンニチ的チュートリアル」で、お笑いコンビ・チュートリアルの徳井義実が、思わず目が点になった体験談を打ち明けた。
「さんまがゲストの名前からプロフィール、エピソードからエピソードに付随したネタまできっちり一つ残らず覚えているとまくしたてた。大人数のゲストが出演する番組のMCをいくつも抱えてきたにもかかわらず細部まで覚えている、とも。相方の福田充徳も昔のエピソードまでしっかり記憶していると証言。『あんだけたくさんの人と会ってて、あれだけいろんなエピソードを聞いてて、それでもまだ覚えてて、バケモンやな、あの人』と脱帽していた」(芸能ライター)
さんまは記憶力がいいうえに頭の回転が速く、自分の言いたいことを端的に話すことができる。正に鬼に金棒だ。
たとえば、4月22日放送のラジオ番組「ヤングタウン土曜日」では、さんまがテレビ東京の番組に対し“自主的に出禁”にした理由をぶっちゃけていた。
「テレビ東京の深夜の艶気番組『さんまのサタデーナイトショー』の司会を務めていたさんま。放送3年目に同局トップの視聴率(13%)を2週連続で獲得。スタッフと祝杯をあげた翌週、打ち切りが決まった。理由は同局幹部の夫人の『あんな番組がテレビ東京のトップになるなんて、なくしなさい』という鶴の一声だったそうです。高視聴率をとったにもかかわらず、部外者の一言であっさり決まったことに落胆したさんまは、以来、同局の番組に出演していないという。この話はあちこちでことあるごとに繰り返し話され、一言一句ほとんど同じ。さんまの抜群の記憶力のなせる技だ」(エンタメ誌ライター)
当の本人が覚えてないことでも覚えていて、それをネタにできる強みはさんまならでは。さんまを追い越す芸人が出てこないのも当然だろう。
(塩勢知央)