いつになく女優たちの熱き心意気があふれた19年の邦画界。栄えある“艶作品”大賞の「映画部門」に輝いたのは誰なのか──。今年も女優の脱ぎ姿を見まくった映画評論家・秋本鉄次氏がジャッジ!
19年、ドラマ「ゾンビが来たから人生見つめ直した件」(NHK)と「凪のお暇」(TBS系)に立て続けにレギュラー出演し、知名度を急上昇させている瀧内公美(30)。だが、その名は、邦画で女優が演じたベッドシーンの数々の中でも数年前からとどろいていた。秋本氏によれば、14年に「グレイトフルデッド」で老人に強引な性的行為を仕掛ける役を、17年には「彼女の人生は間違いじゃない」で夜のサービス嬢を演じ、「どちらも躊躇なく脱いでいます」という。
そして今年、「火口のふたり」(ファントム・フィルム)で、「軽々と前作を超えてきた」というのだ。「登場人物は柄本佑と彼女のみ」で、映画の3分の2は性的行為をしまくり、「ほとんど服を着ていないのではないかと思うほどです」なんだそうだ。
特に印象的なのは、路地裏での野外での性的行為シーン。柄本が瀧内のスカートをたくし上げ、後ろからねじ込み腰を動かすと、彼女は「アァンッ!!うぅん!」と嬌声を上げる。体液の音が聞こえてきそうなほど、瀧内の興奮が伝わる場面だ。
秋本氏は、彼女の脱いだ姿について、「まぶしくて、すばらしいですね」と称賛したうえで、以前インタビューした際には、瀧内が、脱ぎ姿にならないのは「作品に対する冒涜」であるとし、カラミで肌を「隠すのは不自然」で、「何を守っているんだと思う」とまで語っていたそうだ。「その姿勢は菩薩のよう」だとする秋本氏は“艶作品”大賞の主演女優賞は「彼女で決まりです!」と強調した。
そんな瀧内に追随するのは、秋本氏が「同世代女優では向かうところ敵なし状態」と評する二階堂ふみ(25)。「人間失格 太宰治と3人の女たち」(松竹)では、出演女優陣の中で唯一“完脱ぎ”を見せている。押し倒され、胸の肌着を剥ぎ取られると、寝転んでも形が崩れないハリのあるDバストがボロン。柔らかな小豆色のバストトップをつままれて、「ハァンッ‥‥ハァ‥‥アァッ!」と快楽に身をよじるなど、刺激的な艶技を見せる場面が随所に。
「これだけヤッても、CM契約数は右肩上がりなのがすごい。最強ですよ」
一方、今後に期待したいのが「愛がなんだ」(エレファントハウス)で成田凌との濃密な交わりを繰り広げた岸井ゆきの(27)だ。風呂上がりの濡れた滑らかな背中を、ヒップの割れ目寸前までさらしているほか、成田とのベッドシーンでは「ちゅぱ、ちゅぱ」という唾液音を響かせながらのキスをしている。また、成田の硬くなった下半身を触り、極上の笑顔で「なんで今さら勃ってんのお?」と言い放つなど、いやらしいワードも使いこなす。次作に期待大なのだ。
さて、成熟した女性たちも負けてはいない。まず浅田美代子(63)は「エリカ38」(KATSU-do)で新境地を切り開いた。
「ずっと清純派で押し通してきたのに」と前置きして、まさか還暦を超えて若い青年と昼夜問わず交わりまくる役をやることに驚いたと話す秋本氏にとって、特に印象的なのが、邸宅の廊下で、立ってバックの体勢でまぐわうシーンだ。
青年から激しく腰を打ちつけられた浅田は、熟れきったバストを揺らし、「アァァァアァァンッ!!」と獣のような声を上げるのだ。
「何事にも“遅すぎる”ということはないと実感しました」と語る秋本氏は同じように、59歳の筒井真理子の「よこがお」(KADOKAWA)での艶技にも高評価。マッパを披露し、営みのあと、その姿のまま明るい窓辺に立ち、観客に美バストとヘアを見せてくれるというが、「なければないでもいいシーンなのに、しっかり脱いでくれるところに、彼女の心意気を感じますね」とのことだ。
全てをさらけ出してくれた彼女たちに、称賛の拍手を贈りたい!