大みそかに放送される「第70回NHK紅白歌合戦」において、一部メディアでその可能性が報じられた故・ジャニー喜多川氏の追悼企画は実現するのか。ジャニーズファンの期待は高まるばかりだが、一部からは批判の声も出ているという。
「ジャニー氏が追悼企画に値する大物であることは疑いありません。しかし音楽関係の大物で言えば17年には作曲家の平尾昌晃氏、18年には歌手の西城秀樹氏らが亡くなっており、それでも追悼企画が催されることはありませんでした。それなのになぜジャニー氏だけは特別扱いなのか、という声が出るのも無理はないでしょう」(業界関係者)
一部からはゴリ押しといった声も聞こえてくるこの追悼企画。しかし実は、NHK側からオファーしたものという噂もあるようだ。
「以前から紅白出演を断るアーティストは少なくありませんが、ここ最近はすっかり中高齢者向けの歌番組というイメージが定着し、若手の人気アーティストはそっぽを向くどころか、そもそも興味すら持っていないのが実情です。そのため毎回、代わり映えしない出演者ばかりの番組になっているのですが、その状況でジャニーズ事務所は紅白に対して積極的に協力を惜しまず、NHKにとっては実にありがたい存在となっています。そんな関係ゆえNHKとしては、感謝を通り越してもはやジャニーズ事務所に頼りまくっているのが実情。それゆえジャニー氏の追悼企画も、NHK側がむしろ前のめりになっているようです」(前出・業界関係者)
若い視聴者の取り込みにはやはりジャニーズは欠かせないということか。しかしジャニーズのファン層すらも高齢化しているという現状もある。はたして、令和時代に“NHKの目論見”が当たるかどうか。
(浦山信一)