バスルームから愛をこめて、至宝映像を続々と発掘したい。あのスーパーアイドルも清純派女優も、意外な姿を見せていた。
現在は中村雅俊夫人の五十嵐淳子(67)は70年代、美貌のアイドル女優として人気を集めた。そんな五十嵐が作家・渡辺淳一氏に手紙を出し、出演を直訴したのが「阿寒に果つ」(75年、東宝)だった。映画評論家の秋本鉄次氏が言う。
「かなり人気があったので、まさか脱ぐとはびっくりしました。意外に胸も大きく、色白のきれいな肌が印象的でした」
本作で五十嵐は、恋人役の三浦友和など3人の男との交合シーンがあり、実の姉役の二宮さよ子との“百合シーン”もある。白眉となるのは、絵の先生と出かけた混浴温泉で見せる一糸まとわぬ立ち姿だ。美しい顔に湯けむりが重なって、幻想的な場面となった。
和服が似合う女優だった叶和貴子(63)は、ブレイク直前の82年に、明智小五郎(天知茂)が活躍する「天国と地獄の美女」(テレビ朝日系)で“浴室脱ぎ”を初披露。
「土曜ワイド劇場の枠ではにっかつ映画の出演女優などが浴室で脱いだ姿を見せることは多かったが、まさか、メインキャストの彼女がバストトップまで見せたのには驚きました。このあとに人気が出たため脱いだのは1作限りでしたが、DVDやCSの再放送などで今も人気を博しています。さほど胸は大きくなかったものの、美肌だけで高く評価できます」(秋本氏)
70年代を代表するモンスターアイドル、ピンク・レディーの場合は──。解散直後の82年、未唯mie(61)が初主演作「コールガール」(松竹)で見せた脱ぎ姿は衝撃的だった。
「元アイドルが本格的な女優に転向するという覚悟を見せたシーン。シャワールームで足元から頭まで順に見せていく映像で、しっかりと完脱ぎ姿が映った。骨格がしっかりしたスレンダーなボディで、小ぶりなバストでしたが、トップをちゃんと見せたのは大したもの」(秋本氏)
さらに恋人役の谷隼人とのベッドシーンでは、バストトップを吸われ、切ないアエギ声を響かせている。
同じくシャワーシーンでの唯一の脱ぎ姿を見せたのは飯島直子(51)だ。今となっては幻の作品と呼べる「Zero WOMAN 警視庁0課の女」(95年、マクザム)で、その場面は訪れた。
バスルームで上下の肌着を脱いでいき、マッパになる飯島。シャワーを浴びる横のショットでは、バストトップがチラチラと映る。
「そこに殺し屋がやって来て、飯島はそのままの姿でシャワーカーテン越しに銃で相手を撃ちます。そのあとの拷問シーンも、なかなかに見応えがありました」(秋本氏)
「やすらぎの女王」としてブレイクする前の貴重なショットであった。
韓国でも人気を博した笛木優子(40)は、「新・雪国」(01年、ケイエスエス)で温泉芸者に扮している。死に場所を求めて温泉にやって来た奥田瑛二を相手に、雪が舞う温泉宿で、しなやかな脱いだ体を絡ませた…。
最後は、テレビ・映画で活躍する多部未華子(30)を。主演作「ピースオブケイク」(15年、ショウゲート)は、PG12指定という多部ちゃんらしからぬ“大人向け仕様”だ。恋愛依存で、男に押し流されるような形で肉体を交えることが大好きな娘という役どころだという。
「綾野剛にタンクトップを脱がされ、細い背中と意外に大きな胸を見せてのベッドシーンは強烈でした」(秋本氏)
さらに、1メートル四方の狭い浴室で、綾野とふたりきりで抱きかかえられるようにプレイにふける。泡だらけの湯船で何度もキスを重ね、そして、ふたたびベッドへ…。
「奔放な女の役のせいか、ボディまで悩ましく進化していた。女優として、みごとな憑依ぶりでした」(秋本氏)
綾野剛がなんともうらやましい!