今年の12月31日限りで活動休止する国民的アイドルグループ・嵐を取り上げ、毎月配信されるNetflixオリジナルドキュメンタリーシリーズ「ARASHI’s Diary -Voyage-」の第2話「5×20」が配信されたのは、1月28日。
昨年12月31日に配信された第1話「二十年」(22分)では、2019年1月27日の活動休止発表会見を取り上げ、嵐の20年を各自が言葉にしてみせた。
今回は20周年アニバーサリーツアー“5×20”にまつわる打ち合わせや準備に全力投球する姿を追った。ところがその編集された内容があまりにも肩すかしだと、ファンの間に酷評が飛び交っている。
「まず、初回の予告映像から『嵐最後のドキュメンタリー』というキャッチが提示され、活動休止後の復活を待ち望んでいたファンはびっくり。もちろん、活動休止前における“最後”と言う意味ともとれるわけですが、ファンは『復活』や『再結成』が夢物語にすぎず、解散が決定的な事実だということを突きつけられた気持ちになり、意気消沈。そして、とにかく暗くて重苦しい1話の内容に引きました。第2話は36分と尺こそ長くなったものの、松本潤のPR映像といった内容にまた驚いた。いくら嵐のコンサートの演出担当者が松本だからと言って、持ち上げ方が露骨だと思います」(ジャニーズウォッチャー)
松本の見せ場ばかりが増えたぶん、他のメンバーのエピソードもアップも減った印象だとか。
「深夜までの会議や11時間にも及ぶ打ち合わせなどを延々見せられても、しらけるばかり。世間では働き方改革で定時帰宅や時短労働、会議の削減などが推奨されているのに…。映像が目まぐるしく切り替わっていき、じっくり腰を落ち着けハラを割って本音を吐きださせることもないため、誰にも感情移入ができないまま、上っ面だけなでて終わってしまう。期間中見放題と言われても1回見ればお腹いっぱいな内容に感じました」(前出・ジャニーズウオッチャー)
一方で嵐ファンによって人気を博している動画がある。視聴無料のYouTubeで、1月28日に公開されるや、またたく間に口コミで広がり、視聴回数が爆上げしている。ダンス解説動画チャンネル「ARATA DANCE SCHOOL」だ。YouTuberのARATA氏はダンサー、振付家、演出家、脚本家、MCの顔を持つマルチプレイヤー。これまで韓国人歌手のダンスをわかりやすく解説する動画をアップしてきたが、「座学講座 第77弾」として初めてJPOPを取り上げた。トップバッターに選んだのが、大野智だった。
ARASHIの「 Turning Up [Official Choreography Video]」を引用し、秀逸なテクニックについて解説を加えている。大野といえば、嵐一のダンスの名手として知られる。透き通った声とキレキレのダンスは、嵐のパフォーマンスに必要不可欠。そのため、大野の脱退はグループ存続が不可能なため、活動休止という中途半端な措置がとられた。プロによるプロのダンス解説とあって、大野ファンの喜ぶまいことか。
「説明は単純明快で、指先からつま先までことごとく踊りをキメるうまさ。ダンスの専門用語をまじえながら、ダンスの門外漢にも1度で理解できるようにわかりやすくかみ砕いて説明しています。何より根底にダンサー大野へのリスペクトがあるので、聞いていて気持ちがよく、納得がいく。公開3日目で視聴回数は12万3000回を超え、チャンネル登録者数もうなぎのぼりの状態だ。コメント欄は大野ファンからの絶賛メッセージが次々書きこまれています」(芸能ライター)
「ARASHI’s Diary -Voyage-」配信でアジア地域で契約者数を大幅に伸ばしたNetflixだが、今一度ファンの様々な期待にこたえる内容を模索する必要もあるのではないか。
(塩勢知央)