そもそも、本田は小学6年生の時にスカウトされ、06年にファッション誌「Seventeen」の専属モデルとしてデビュー。女優としては11年の「シマシマ」(TBS系)が初めてとなるが、その前年、20歳の時に笑福亭鶴瓶(68)がMCを務める「A-Studio」(TBS系)で4代目アシスタントに抜擢されたことが大きな転機に。スポーツ紙デスクが解説する。
「最初の頃は鶴瓶にタメ口をきき『友達じゃないんやから』といさめられてましたけど、この頃に女王様のような荒っぽい言葉の使い分けを会得したようです。しだいに鶴瓶からもかわいがられていった」
本田自身も「20代の生き方が30代の顔に出る」という鶴瓶の教えを胸に刻み、いろいろなことに挑戦する気持ちになったという。
「その年の暮れに流れたJR東日本のCM『JR SKISKI』は話題になりました。スキー場で好きな男の子(窪田正孝)から手を差し伸べられながらも、『変態っ』と恥ずかしそうに断るシーンは、小悪魔的な演技で好評でした」(スポーツ紙デスク)
翌年3月にはドラマ「午前3時の無法地帯」(BeeTV)で初主演を飾り、人気シリーズ「ショムニ2013」(フジ系)にも抜擢。そして15年7月のドラマ「恋仲」(フジ系)で、月9ヒロインの座を射止めたのだが‥‥。写真誌記者によれば、
「平均視聴率10.8%と悪くなかったのですが、16年10月の『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系)まで1年以上ドラマの出演がなかった。当時の恋人・三浦翔平(31)との破局が要因では、とささやかれましたが‥‥」
2人は「ショムニ」で共演し、大のゲーム好きということで急接近した。
「彼女は最近もゲーム時間について『休みの日は10時間、仕事があれば3時間』と答えるほどのオタク。事務所も手を焼いて、ドラマよりも撮影が短期集中型の映画にシフトし、汚れ役ながら『少女』(東映)や『土竜の唄』で新境地を開拓する狙いもあった。当時、彼女は『ファンの方が期待する本田翼像は裏切っているかもしれないけど、会社がOKしたんだから』と、意味深なコメントを残しています」(写真誌記者)
とはいえ、久しぶりのドラマ「校閲ガール」の演技を「女優として覚醒した」と高く評価するのは、アイドル評論家の小谷哲氏だ。
「ヒロインの石原さとみ(33)と後輩役の本田、そこに作家志望で大学生役の菅田将暉(26)が絡む。この微妙な三角関係が見どころの一つでしたが、本田の悶々としている演技に艶気が感じられた。主役との距離感が絶妙で、演技がわかってきたように映りましたね」
今後の役どころや濡れ場への期待について、小谷氏は次のように続ける。
「S女的な役が増えていますが、意地悪にはなれそうにないだけに、マイルドな女王様かな(笑)。濡れ場は全裸でなくてもいい。シーツから太腿やふくらはぎの丸みを帯びたラインが露出するだけで、実に艶っぽい。彼女の顔って子供っぽいけど、目が潤んで艶気に満ちている。そこにタメ口っぽい口調も加わったアンバランスさが魅力です」