去る3月17日放送の上白石萌音主演「恋はつづくよどこまでも」(TBS系)の第10話最終回の視聴率は15.4%と、番組最高記録を打ち立てての幕切れとなった。初回の9.9%から2話以降、10.5%、10.2%、10.6%、9.6%、10.9%、11.9%、12.1%。そして第9話に14.7%と終盤にかなりの右肩上がりになったが、芸能ライターは、ドラマの勝因についてこう指摘する。
「スタート直後は、ヒロイン・上白石萌音の相手役の佐藤健の人気がドラマの人気を支えていた感が強かったのは確か。ところが、徐々に上白石が、ゴールデン帯初主演ながらも演技のうまさでグイグイ視聴者を引き付けていきましたね」
最終話も、上白石演じる新人ナース・佐倉七瀬と、彼氏役で佐藤健扮する医師・天堂浬との“激甘”なシーンが盛りだくさんだった。
「前回の第9話ラストは、天堂(佐藤)が七瀬(上白石)に『笑った顔が誰よりもかわいい』などと言いつつ『お前が好きだ。だから、もうオレのそばを離れるな』と、どストレートな告白で、おたがいの気持ちを確かめあう場面でした。ところが最終回では、七瀬に海外での看護留学の話が舞い込み、2人の距離が離れてしまいそうになる展開に。天堂と離れたくない七瀬は、留学を悩むものの、天堂の後押しもあって引き受けることを決意。空港での別れ際に、初めて“七瀬”と下の名前で呼ぶ天堂が『戻ってきたら、オレと結婚しろ!』とポケットから指輪を出して、七瀬の薬指にはめて…いうのが大まかな内容です」(前出・芸能ライター)
物語は冒頭から、天堂の部屋で一夜をともにしたであろう七瀬が、キッチンに立ってブランチを作っているところに天堂がバックハグキス。加えて、七瀬のほうから不意打ちのバックハグに、“バ~カッ”と言いながら天堂の胸倉をつかんで逆ツンデレなキスなど、ハートマークがやたら飛んでいるようなシーンだらけ。
「ただひとつ難を言えば、天堂に扮する佐藤がやたらとニヤケ顔を連発しすぎて、それまでの“ツンデレ”なイメージが壊れてしまいましたね。放送当日は最終回の番宣で朝から他番組に顔を出していましたが、佐藤は『全て、全部のせです。胃もたれにご注意ください』『悔いのないよう少女漫画の全てを詰め込みました』など発言していたとおり、まさに“胸焼け”してしまった最終回でもありました」(前出・芸能ライター)
一方の上白石については、佐藤ファンからのやっかみか、同性からは手強い指摘もネット上には最終回後にも散見される。
「ただ、上白石よりもかなり年上の男性の間では、彼らが若い頃、その愛くるしい笑顔と大きな胸を持つことでブレイクした女優・宮崎美子のまさにデビュー直後に似ているというコメントや、《昭和顔で観ていて安心する》など意外な層までをもキュンキュンさせてしまったようです」(前出・芸能ライター)
上白石自身も、タートルニット姿など身体にフィットする服装の時は、案外と胸に存在感があることがドラマ中でもさりげなくアピールされていた。
「上白石は、2月下旬にリリースされた『From The Seeds』がiTunesのロックMVランキング1位になるなど歌手として音楽番組への出演も続き、『恋つづ』とはまた違った表情を見ることが増えそうです。佐藤も、主演映画『るろうに剣心』の完結編(2部作)が夏に公開予定。3月18日に自身のYouTubeチャンネル『たけてれ』を開設し、20日投稿の第1回目の生配信ゲストは上白石でした。2人を愛でる機会は今後も多そうですね」(前出・芸能ライター)
主演・上白石の“座長”的な仕事の初体験は、歌手や声優業、舞台などでの演技に相乗効果が生まれることは間違いない。まだまだ伸びしろのありそうな22歳である。
(島花鈴)