日本全国に大型イベントの自粛ムードが広がる中、3月22日に格闘技イベント“K-1”の「ケイズフェスタ3」がさいたまスーパーアリーナで開催。西村康稔経済再生担当相や大野元裕埼玉県知事による自粛要請をぶっちぎっての“強行開催”となった。
そのK-1に対しては各方面から<1ミリも賛同できない>や、<一人でも感染者が出たら格闘技全体が崩壊する>といった激烈な批判が寄せられている。そして開催地となった埼玉県でも、県民が激怒しているというのだ。
「埼玉県民からは、K-1主催者が埼玉県民の安全や評判をないがしろにしているとの批判が噴出。強行開催により埼玉県自体に悪評が立ってしまうことも懸念されており、このままでは東京都との都県境が封鎖されてしまうと心配する県民も少なくありません。3月20~22日の三連休には大阪府と兵庫県の間で“往来の自粛”が呼びかけられましたし、県民からは《荒川が渡れなくなる!》《京浜東北線も埼京線も止まるのか…》といった心配の声も出ていました」(週刊誌記者)
そのような<埼玉封鎖>とも呼べそうな状況を、ある人気映画になぞらえる空気もあったという。
「2019年2月に公開された映画『翔んで埼玉』では都県境に関所が設置されており、埼玉県民は東京に渡るために通行手形が必要。東京に不法侵入した埼玉県民は武装警備員による“埼玉狩り”に遭ったり、埼玉に“サイタマラリヤ”という風土病があるなど、その内容は新型コロナウイルスに感染した埼玉県民が東京から迫害される姿を想起させるというのです。そのため、K-1の強行開催が原因で『翔んで埼玉』の世界が現実化すると警鐘を鳴らす県民も現れる始末となっています」(前出・週刊誌記者)
原作マンガや映画の「翔んで埼玉」にクレームをつける埼玉県人はいなかったそうだが、K-1の強行開催にクレームが殺到するのは無理もないことかもしれない。
(金田麻有)