東京では連日100人超え、200人超えの感染者が出るなど、早くもコロナ“第2派”騒ぎで揺れている。それを横目にいまだに全国唯一“コロナゼロ”を更新中なのが岩手県。果たして、北海道に次ぐ全国2位の面積を持つ岩手が偉業を続ける理由とは?同県の「夜の街」はどんな対策をとっているのか。まずは、社会部キャップが岩手県下のコロナ感染状況を説明する。
「東北は全国でも比較的感染者が少なく、一番多い宮城でも7月9日に累計感染者数100人を突破したばかり。緊急事態解除後も、翌10日に青森で2カ月ぶりに10代の学生が感染するなどポツポツ感染者は出ている。岩手に近い宮城・県北の気仙沼でも感染者が出ているが、不思議と岩手だけがゼロ記録を更新しているんです」
7月12日時点での岩手県以外の東北での累計感染者は秋田16人、青森30人、山形71人、東京に近い福島でも83人と、7000人超えの首都・東京とはもはや比較にならない少数だ。しかし、現地からは戸惑いの声が聞こえてきた。現地ジャーナリストが岩手事情をレポートする。
「もちろん数字上ではゼロですが、県民は誰も信じていませんよ。新花巻、盛岡など新幹線が停車する駅の近くの繁華街では、新幹線が東京のウイルスを運んでくるというウワサが吹聴されており、サラリーマンは奥さんに『絶対飲みに行かないように』と厳命されているくらい。感染者はいなくてもコロナは県内に入ってきているはず」
意外にも首都・東京のコロナ禍は岩手県でも対岸の火事ではない様子なのだ。はたして、「コロナゼロ県」を死守できる防衛術とは?ほかに、コロナ感染拡大を続ける歌舞伎町ホストクラブの実態もあわせて7月14日発売の週刊アサヒ芸能7月23日号で多角的にレポートする。