3月25日深夜に最終回を迎えたドラマ「来世ではちゃんとします」(テレビ東京系)。初回放送では主人公・桃江を演じる内田理央が亀の甲柄のように縄で縛られながら、皿を舐めるようにしてオムライスを食べるシーンが大きな話題となり、ネット上では東京、大阪、愛知のみで放送されるドラマであることにブーイングが多発。第2話でも桃江(内田)が胸を揉まれるシーンがあり、ますます苦言を唱える声が大きくなる事態を招いた。
しかしその後は、性交渉を趣味と位置づけ、6人の肉体的なフレンドを持つ桃江だけでなく、桃江が勤めるCG制作会社「スタジオデルタ」の性をこじらせた同僚たちにもスポットが当てられ、27歳で男性経験のない梅ちゃん(太田莉菜)、メンヘラ製造機イケメンの松田君(小関裕太)、セカンドDTの林君(後藤剛範)、性奉仕を仕事にしているプロ女性にガチ恋している檜山さん(飛永翼)の苦悩も描かれた。
「舞台となったスタジオデルタに勤める全員がそれぞれ性をこじらせていることが描かれたことで共感性が高まり、単に内田が艶っぽいキャラを演じているだけの下品なドラマにならず、高評価される結果となったのでは。特に、第11話で桃江と松田君が肉体関係を結ぶのが自然と思われる状況において、あえてそうならずに踏みとどまりました。ネット上ではこの展開だったからこそ続編を望む声が増えたように思います。肉体的なフレンドが6人もいる桃江のギリギリの貞操観念が、視聴者に安心感と爽やかさを与えたのでは」(テレビ誌ライター)
いつまちゃん氏によるドラマと同名の原作漫画は現在も「グランドジャンプ」で連載中。続編の可能性はあるかもしれない。