4月8日からレギュラー番組に昇格する「有吉の壁」(日本テレビ系)が、いきなりの存続危機にさらされているという。
同番組は2015年から13回にわたって不定期の特別番組として放送され、プライム帯で12%台、深夜帯でも6%台の視聴率を叩き出す人気コンテンツとなっていた。それゆえレギュラー昇格も当然だといえそうだが、それがなぜ存続を危ぶまれる事態になっているというのか。
「この『有吉の壁』は毎回、数十人のお笑い芸人が登場し、MCの有吉をいかに笑わせられるかを競うもの。収録現場には東京スカイツリーや東京ドームシティ、スパリゾートハワイアンズといった娯楽施設を使うことも多く、大型ロケ番組となっています。しかし新型コロナウイルスの感染が広まる昨今、今にでも都市封鎖(ロックダウン)が宣言されるのではとの懸念もあり、番組開始早々、収録が不可能になる恐れが高いのです」(テレビ誌ライター)
ただ、これまでの特番を見ると、テレビ局の局舎全体を使った回もあり、必ずしも一般人も利用する施設でロケしないとならないわけでもなさそうだが…。
「たとえテレビ局内で収録するにしても、100人近い芸人が出演することに違いはありません。そしてテレビの現場ではNHK大河ドラマの『麒麟がくる』や連続テレビ小説の『エール』が収録を中断。TBSでは『オールスター感謝祭』やドラマ『半沢直樹』を延期しており、これもすべて感染防止に伴う自粛要請を受けた動きです。そのなかで『有吉の壁』だけが大規模な収録を続けるというのも無理な話。とは言え、こじんまりとしたスタジオロケで代わりが効く内容ではないため、番組開始早々、いきなりの休止に見舞われる恐れは否定できません」(前出・テレビ誌ライター)
ゴールデン進出に歓迎の声も大きい「有吉の壁」だが、それを阻むほどに「新型コロナの壁」が大きく立ちはだかっているようだ。
(金田麻有)