不定期の特番からゴールデン帯でのレギュラー番組に昇格したバラエティ番組「有吉の壁」(日本テレビ系)が4月8日、レギュラー初回となる2時間スペシャルを放送。熱海市の商店街でロケを行うなど、力の入った内容で視聴者を爆笑させた。そんな初回放送に対し、一部の視聴者から悲鳴があがっていたというのだ。
「番組後半では第七世代vs旧世代の大喜利対決を放送しましたが、数十人の芸人が集まっての大喜利は密閉・密集・密接という『3つの密』そのもの。ここに一人でも新型コロナウイルスの感染者がいたら、最悪の場合には第七世代芸人が全滅という非常事態さえあり得ることでしょう。初回は無事に放送されたものの、次週以降は芸人たちが3密にならない形での収録をお願いしたいものです」(テレビ誌ライター)
そして視聴者からの悲鳴は、番組前半の熱海ロケでも沸き上がっていたというのだ。
「前半には、4月3日に新型コロナウイルス感染が確認された森三中の黒沢かずこも登場。番組では《3月5日に収録したものです》とのテロップを表示していました。黒沢は3月21日に発熱症状が出ており、収録からは2週間以上離れているため、収録時点ですでに感染者だった可能性は小さそう。しかし黒沢がこのロケでウイルスをもらった可能性は否定できず、番組スタッフなどの関係者に感染者がいた可能性は有り得るのです。放送時点では黒沢以外に出演者の感染は報告されていませんが、まだしばらくは警戒が必要かもしれません」(前出・テレビ誌ライター)
ロケ収録日の3月5日には全国の小中高で休校措置が始まっており、警戒感が高まっていたはず。その時期にロケを強行した判断への是非は問われてしかるべきかもしれない。
(金田麻有)