新型コロナウイルスの影響を受けて、安倍晋三総理は4月7日、東京、神奈川、大阪など7都府県を対象に、〈緊急事態宣言〉を行った。これにより、営業を自粛する飲食店が増加しており、夜はシャッターを閉める店をよく見かけるようになったが、そのかわり、日中はお弁当を店頭で売り出し、少しでも売り上げの足しにしようと励んでいる店主店員の姿も見るようになった。
そんな中、グルメで知られるアンジャッシュの渡部建が、みずからのYouTubeチャンネル〈アンジャッシュ渡部チャンネル〉、4月13日投稿の〈予約が取れない名店がお弁当を開始!お家で食べたい絶品テイクアウト飯〉で、名店の格安弁当を紹介した。
「家で食事する機会、大変増えてると思います。そんな中、名店!ふだん、なかなか入れない店がテイクアウトのお弁当を始めてくれてるんですよね」
と番組冒頭で、挨拶する渡部。都内を中心にお店を抜粋し、お弁当を実際に食べながら紹介する回となった。
まず1軒目は、新宿の〈鳥茂(とりしげ)〉。「もつ焼きとかを『食べログ』で調べると全国1位!もつ焼きとか焼きとんで4点台取ってるのって、日本でこの店だけなんですよ。ピーマンの肉詰め、この鳥茂発祥なんですよ」と渡部が自信満々に言う弁当の中身は、そぼろご飯に、炭火で焼かれたネギ、ピーマンの肉詰めといったラインナップ。名店ならではの高級食材に、さぞやお高いかと思いきや、なんとこれでたったの〈500円〉という格安ぶりだ。
2軒目は、「2019年から20年の間で、東京の焼き肉屋がいっぱい出店したんですけど、MVPと言っていい。食通たちが絶賛した」と渡部が言う港区の〈誇味山(こみやま)〉だ。なかなかのボリュームの牛丼弁当とカレー弁当が紹介されだが、「絶対、食えないですよ500円じゃ」と渡部も絶賛の、これもやはり〈500円〉というリーズナブルな料金だった。
番組の最後には、これからテイクアウト販売やデリバリーサービスを考えている飲食店関係者に向けて、こんなふうに呼びかける一幕も。
「飲食店関係の方、今グーグルマップとかグーグル検索で、テイクアウトでデリバリーを開始したことを伝えられるんですよね」
そして、詳細を番組の概要欄に記載するので参考にしてほしいと告げる渡部。今回のコロナ騒動で飲食店が大打撃を受けているとも伝えられているだけに、飲食店にとっては嬉しい気遣いだろう。
チャンネル登録者数や視聴回数に頭を悩ませていると語る渡部だが、こんな心配りの回が増えれば、おのずと支持数は上がっていくのではないだろうか。
(ユーチューブライター・所ひで)