お笑い芸人のケンドーコバヤシが4月14日放送のトークバラエティー「にけつッ!!」(日本テレビ系)に出演。千原ジュニアとの軽妙なトークで番組を盛り上げる中で、大阪と東京のタクシーの違いについて、こんな持論を展開した。
「東京では客が乗ったら野球中継を止めるのに、大阪は阪神タイガースの攻撃の時に音量を上げる」
東京では非常識な行動でも、熱狂的な阪神ファンが多い大阪では許されるのだろう。そしてタクシー運転手の接客態度と同様に、「東京と大阪の違い」を鮮明に映すのが深夜バラエティー番組だ。関東の地上波では今やすっかり鳴りを潜めた艶系の「ゲス番組」が、なんと大阪では、このコロナ禍においても堂々とオンエアされているという。
在阪の放送作家が語る。
「毎週金曜深夜にオンエアされている『ケンコバのバコバコテレビ』(サンテレビ)は特に男性人気が高いですね。世間では『外出自粛』が叫ばれているにもかかわらず、この番組は自粛知らず。週末の夜に外出したくてもできない大阪など近畿圏の独身男性にとっては欠かせない娯楽番組かもしれません。この番組のおかげで完全に大阪の街から男性が消えた…という話もあります。4月10日の放送回では、ケンコバさんが加藤鷹さんたちと下半身のビンビン具合について過激なトークを展開。『体力の限界が近付いている』と本音をもらす一幕もありました。極めつきは人気の“写真館コーナー”で、精力剤を専門に扱う薬局チェーンの社長が、艶っぽいキャラ風の扮装姿の美女を激写していたのですが、社長の巧みなトークに乗せられて、その美女が最後は一糸まとわぬ姿に…。胸の突起部分はシールで隠していたものの、下半身は放送できないレベルの大惨事。結果的にはモザイクつきでオンエアされました」
この緊急事態に「なんてゲスな…」と批判を浴びるのは承知のうえかもしれない。それでも、ケンコバの「ゲス番組」が、大阪では男性の「不要不急な夜間外出」に歯止めをかけているのは間違いないだろう。
(ラリー近田)