一方、最近では、若手のタレントや女優からの「カラダ修整」要請は少なくなっているという。芸能ジャーナリストの佐々木博之氏は、「きれいより個性を重視するようになった」と指摘する。
「ここ最近は、上白石萌音(22)、萌歌(20)の姉妹のように美形というよりは個性豊かな顔だちの女優が台頭しています。欠点をひた隠しにするのではなく、個性として生かす時代に突入したのでしょう」
対照的なのが、かつて「なっちゃん」で子役としてブレイクした田中麗奈(39)だ。
「二重顎や目元だけでなく髪の生え際にも修整が入ります。顔が修整指示の赤マジックで塗り潰されるのはお約束。人相が変わりすぎて心配になるほど顔のエラを削らされることもありました」(芸能ライター)
今やトップ女優の有村架純(27)は、人気の上昇とともに「カラダ修整」が徐々に減っていった稀有なパターンだ。
「10代から20代前半にかけては、エラの張った頬まわりを髪の毛で隠すことを徹底していましたが、最近はあえてふっくら感を出すために、輪郭の修整は控えめになりました。メイクもバッチリめからナチュラルに変化。自分に自信が出てきたことが大きく、今後は作品によっては大胆な濡れ場もいとわない覚悟があるようです」(芸能ライター)
しかし、有村のようなケースはまだ少数派だ。SNSに写真を投稿する芸能人が増えている背景には何の変哲もないプライベート写真でさえも気軽に修整を施すことができる点がウケているという。
「芸能人が投稿する写真はほぼ、『写真加工アプリ』で修整されています。背景が不自然に縦長になったり、顎がとがったりしていると、修整した写真の可能性は高い。中には、修整済みの写真をリアルな自分だと勘違いするケースもあります。写真集などの販促で未修整のものを出すと、『こんなの私じゃない』と泣いたり、クレームをつけて大騒ぎするアイドルもいました」(芸能ライター)
対照的に、自身の「修整事情」を動画投稿したのが、グラビアアイドルの葉加瀬マイ(33)。妹のフリーアナウンサー袴田彩会と共演しているユーチューブチャンネル「マイとアヤエの姉妹チャンネル」で、パスポート用の証明写真を盛る動画を投稿していた。
「韓国の写真スタジオで撮影し、目の位置調整や小ジワを消す作業を紹介。9年前に撮影された古いパスポート写真と見比べても、仕上がりは逸品でしたね」(芸能ライター)
パスポート写真の過度な修整は、入国審査でトラブルになりかねないのでご注意を‥‥。