とかくふさぎ込みがちな今日この頃。こんな世知辛い世の中を少しでも明るく照らしてくれるのが美女タレントたちだ。その裏では人気稼業ゆえの「カラダ修整」を巡る涙ぐましいまでの攻防戦があった──。
まずは、NHK朝ドラ「スカーレット」主演の大役を終えたばかりの戸田恵梨香(31)。「SPEC」や「コードブルー」と並ぶ代表作を撮り終えるまでには、紆余曲折の「カラダ修整」史があったというのだ。
「戸田のキャラクターは、あけすけで男っぽい性格。豪快な笑顔が彼女のウリで、結果的に歯茎が目立ってしまう『獅子舞ショット』が撮れることも。本人は撮影中こそイチイチ確認することはありませんが、ドラマの番宣で出演したバラエティー番組では、手で口元を覆い隠すこともしばしばでした。映像は一瞬なので、特に問題はないでしょうが、ドラマのポスターなどのスチールではどうしても気になってしまいます。事務所やテレビ局からは毎回、歯茎の露出を抑えるように注文が入っていますよ」(ベテランカメラマン)
バラエティー番組での素のキャラクターとは違い、ドラマではシリアスな役どころも多い戸田。それだけに、歴代出演ドラマの番宣ポスターを見ても「獅子舞ショット」は封印されたまま。
「スカーレットでは男勝りな女性陶芸家を熱演。そのざっくばらんでポジティブな役を演じるにあたっては、歯を見せての豪快な笑いの演技が不可欠。それをみごとに演じきったのも彼女の役者根性の表れだった」(ドラマ関係者)
それだけではない。テレビに映る自分の姿が太って見えてしまうため、役作りでしばしば、思わぬ「修整」につながることもあった。
「朝ドラの役作りのために体重を5キロ増量させたことが話題になるほどです。すると、スチールではどうしても頬に影ができてしまうことがある。血色も決していいほうではないので、ライティングを気にしたりしています。デビュー当時は、ポテッとした頬を削るように言われることが多かったんですけどね」(グラビアカメラマン)
戸田に限らず、現在の女性タレントは映像、写真にかかわらず「カラダ修整」は当たり前。テレビカメラマンが明かす。
「テレビ画面が4Kになり、Tゾーンの毛穴の黒ずみまでが丸見えになってしまう時代です。明らかにメイクは厚くなっていますし、ライトもパソコンでの視聴に慣れた現代人はかなり明るくしないと、視聴者からクレームが来るほど。いわばナチュラルなカラダでは、視聴者が満足しないのです」
とりわけ、中年以降の女優にとっては、シワやほうれい線といった「自然現象」ですら手を加えなければいけない時代を迎えつつある。
「美には一家言あるといわれる財前直見さん(54)もかつて炎上したことがあるほど。彼女はビワの葉から化粧水を手作りするほど美容に精通しているけど、痩せている女優さんに多い口まわりの縦ジワをさりげない感じにしたところ、これがネット上で騒動になったことがありました。『不自然すぎる』なんてクレームが殺到して、気の毒なくらいでした」(ベテランカメラマン)