あの人気番組がYouTubeで復活か? 吉本興業とUUUMの資本業務提携に、テレビ業界が色めきだっているという。
両社の業務提携ではUUUMクリエイターのテレビ進出に吉本が協力する一方で、吉本芸人のYouTubeチャンネル開設をUUUMがサポート。4月25日には今田耕司が「今ちゃんねる。」をスタートするなど、大物芸人もいよいよYouTubeに進出していくようだ。そこで囁かれているのが、惜しまれつつも2016年に終了した人気番組の復活だというのである。
「現在は不定期の特番として放送されている『さんまのまんま』(フジテレビ系)です。明石家さんまが32年間にわたって続けてきたトーク番組ですが、業界全体で制作費削減が進むなか、制作局の関西テレビがさんまのギャラを払い続けられないとの理由で打ち切りとなりました。同番組は関テレでこそ高視聴率を維持していたものの、ネット局のフジテレビでは永らく深夜帯に放送されるなど視聴率はイマイチ。さんまの知名度に比例した収益があげられず、打ち切りも止むなしだったのでしょう。それがYouTubeに場所を移すことで復活が可能だというのです」(業界関係者)
たしかにYouTubeなら再生数に応じて収益が増えるわけで、さんまの頑張り次第でギャラは青天井とも言える。また、YouTube自体のステータスが大きく向上したことにより、大物ゲストであってもYouTubeだからといって出演を渋るようなことも少なくなっているはずだ。
「そして最大の障害だったさんまのYouTube嫌いにも、最近は変化の兆しがありそうです。2月5日放送の『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)では『俺らテレビ出る人間、敵はYouTubeやねんで今!』『その本人がYouTube見てたらあかんで』とまで言っていたのですが、同じ『ホンマでっか!?TV』の4月29日放送回ではリモート収録を初体験。『これもアリやね!』と楽しんでいました。旧来のテレビ収録とは比べ物にならない小規模な制作体制にも対応できたことで、YouTube前提の番組収録にも臨めるのではないでしょうか」(前出・業界関係者)
テレビ界の帝王に君臨していた明石家さんま。本格参入となれば、YouTubeもきっと大きな爪痕を残すことは間違いなさそうだ。(浦山信一)