まさに不運続き─。NHK大河ドラマ「麒麟がくる」のことである。
沢尻エリカ逮捕によって撮り直し、放送延期とドタバタが続き、2週遅らせて番組がスタートしたのが今年1月19日。初回平均視聴率は19.1%(ビデオリサーチ調べ 関東地区)をマークし、番組関係者を安堵させた。が、折からの新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、ドラマの撮影は4月1日で休止に。その後の緊急事態宣言で休止は長引き、宣言継続で休止は5月末までに延長された。
「東京五輪の放送のため、初めから5話分少ない全44話の放送を予定していましたが、沢尻問題での撮り直しもあり、撮影済みは6月7日放送分の21話まで。たとえ5月末で感染拡大がおさまり、コロナ終息宣言が出されて、6月1日から撮影に入ったとしても6月14日の放送は不可能。働き方改革で不眠不休の撮影や編集ができないため、総集編(1~7、8~14、15~21)を3回放送して時間稼ぎするしかなさそうです」(テレビ誌ライター)
初回こそよかった番組視聴率も、最新回(5月10日、14.9%)同様、15%前後で推移している。
「演技力に定評のある長谷川博己ですが、今回は運がないとしかいいようがない。そもそも明智光秀は知名度がもう一つで、華もなければ、見せ場もない。新解釈を加えた織田信長役の染谷将太や父子対決で壮絶な死闘を演じた斎藤道三役の本木雅弘らばかりが目立っています。高視聴率をあげれば記録に残るが、今のままでは不運続きの大河として記憶に残るだけ。このまま数字が上向かなかったら、まるで記憶に残らない。回数を削減して番組終了なんてことになれば、そのまま長谷川の黒歴史となってしまいます」(ネットライター)
そんな長谷川と10年愛を続けてきたのが、鈴木京香。共演がきっかけで熱愛に発展した2人。鈴木は格下の長谷川を育て支えてきた。長谷川も鈴木の期待にこたえた形で、NHK朝ドラ出演を果たし、大河ドラマの主役をものにした。座長として1年間を高視聴率で駆け抜けた暁に晴れて華燭の天といった青写真を描いてきた。だが、このままの状況でフェイドアウトに向かってしまえば、幸せいっぱいの姿をお披露目するどころではない。
すでに億ションも購入済みで、後は新生活を始めるだけといわれている鈴木。5月31日は52回目の誕生日だ。毎年誕生日には長谷川との入籍の話題で盛り上がる。今年はいったいどうなるのだろうか。
(塩勢知央)