女優の沢尻エリカ容疑者が法律違反の薬物を巡る取締法違反容疑で逮捕されたことでパニックに陥ったのは、出演予定だった来年放送予定のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の関係者たちだ。放送延期の可能性まで報じられ、撮影現場も異常事態だったという。
「撮り直しも含めて何から手をつければいいのかわからない状態で、特にピリピリしていたのは主演の長谷川博己さん。どこに怒りのホコ先を向けていいのかわからず、表情は硬いままで、あたりまえですが、軽口なんて絶対に言えない空気でした。それでも長谷川さんは座長として、『いろいろあるけど、1年間を乗り越えよう』とスタッフにゲキを飛ばしてくれたんです」(制作スタッフ)
沢尻容疑者が演じる予定だった織田信長の正妻となる帰蝶(濃姫)は、重要な役どころで代役探しが難航。
11月21日になって、若手女優の川口春奈を起用することが決まった。
これでようやく前に進める状況になったが、NHKサイドにはまだ頭を抱える問題があった。
「それは、年末のNHK紅白歌合戦のゲスト出演です。基本的に翌年の大河ドラマの主演には、視聴者への顔見せにもなりますし、番宣効果も期待できるので出演をお願いしています。ただ、今回はこの先の撮影スケジュールすら不透明。そんな最中に長谷川さんにオファーしてもいいものかと…」(NHK関係者)
「沢尻ショック」の余波は国民的番組にも波及しているようだ。