5月23日、女子プロレス団体「スターダム」の木村花さんが亡くなったことを所属団体が発表し、衝撃が走った。
団体は「詳細につきましては、いまだ把握出来ていない部分もあり、引き続き関係者間の調査に協力してまいります」としており死因は不明だが、木村さんがSNSで誹謗中傷を受けていたことやその経緯から“自死ではないか”との見方がもっぱらだ。
「木村さんは23日未明、自身のインスタに、『愛してる、楽しく長生きしてね。ごめんね』とのメッセージを入れた愛猫との自撮りなどを投稿していました。それ以前から、出演していたNetflixで配信中の恋愛リアリティ番組『テラスハウス』での言動について再三にわたってSNS上で非難されていたことから、その中傷が影響しみずから命を絶ったのではないかとの見方があります」(ネットウオッチャー)
木村さん死去の情報が流れるや、歌手のきゃりーぱみゅぱみゅやタレントの武井壮、モデルの藤田ニコル、お笑いタレントのスマイリーキクチなどがツイッターでネットの誹謗中傷を猛批判。SNS上には、木村さんに批判を浴びせかけていたツイッターユーザーに対する怒りの声も溢れた。結局、そうした動きは犯人捜しの流れとなり、吊るし上げの状況を生むなど連鎖を生んでいるが、頭を抱えているのがテレビ各局の制作サイドだ。
「『テラハ』を制作するフジテレビは、木村さんの死を受け番組の地上波放送とNetflixでの配信休止を決定しましたが、今回の件は番組作りにおいても大きく影響しそう。というのも、今やバラエティのみならずドラマでさえも、SNSを意識した番組作りが中心になりつつあり、反響を見ながら構成を変更する時さえある。つまり、誹謗中傷というものがなくならない以上、そういった番組の出演者はいつ個人攻撃の対象になってもおかしくない状況に晒されているわけで、その火の手もどこから上がるか分からない。今回の件も、風向きが変われば番組批判へつながる可能性も孕んでいるため、敏感にならざるをえないでしょうね」(バラエティ番組制作関係者)
もとよりネットの誹謗中傷行為は言語道断。今後、根本的な対策が必要になってくることは間違いない。