「舐めるようにして、ずっと育ててきたの‥‥」
艶のあるハスキーな声でそうつぶやいて、女優としての新境地を予感させるのは、三十路を超えて一段と脂が乗る長澤まさみ(32)だ。
先のセリフは、彼女の最新主演作であり、実際に起きた祖父母殺害事件を下敷きにした話題作「MOTHER マザー」(今夏公開・スターサンズ/KADOKAWA)予告編から。長澤は本作で、息子である17歳の少年を殺人へと追い込んでいくシングルマザー・秋子を演じている。
秋本氏も、本作への熱い期待と興奮を隠さない。
「『モテキ』(11年・東宝)などコケティッシュでライトなエロシーンも過去に演じてきた長澤ですが、毒母を演じる『マザー』では初めての本格的な悪女役ということで今から期待でいっぱいです。全てをさらけ出すような、ねちっこいカラミが見られるのでは」
そんな秋本氏の発言を裏付ける「証拠」がある。14年に埼玉県川口市で起きた事件を記したルポ「誰もボクを見ていない なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか」(山寺香著・ポプラ社)には、長澤が演じるであろう、奔放でふしだらな生活を描写した箇所がいくつもあるのだ。その中から引用してみよう(引用部の名前表記は、映画の役名に変更)。
〈遼(秋子の再婚相手の元ホスト)と秋子は周平(犯人の少年)が隣で寝ていることなどかまわず、性行為をした。あまりにもベッドが激しく揺れ秋子の大きな声が聞こえてくる〉
〈秋子は周平に「お前は父親の前に付き合っていた男に似ている」と繰り返し、「車の中でヤッた時にたまたまできたんだよ」と言った〉
あらゆるモラルから解き放たれたかのような彼女の性を制作者がリアルに追求するならば、長澤にとって本邦初公開の「カーセックス濡れ場」が拝めるというわけだ!
また尾谷氏は、予告編の短い映像で見せた過激シーンにも注目する。
「息子役の少年がすりむいてケガでもしたんでしょうか、長い舌をベロリと出して、膝小僧を下から上へと妖艶に舐め上げるんです。これはどう見ても『疑似フェラ』ですよ! 例えるなら、ウブなネンネのように先っぽだけをパクッとくわえるおざなりなフェラではなくて、あたかも玉から裏スジを入念に責めるかのような丁寧さ。直後にニヤッと笑うんですが、これまた完全にスキモノの顔ですね。ここだけリピートして何回も見てしまいました。長澤って、実はこういう陰のあるキャラというか、地方のスナックで働くような、ただれたエロさを持つ人妻が抜群に似合うことを再認識しました」
予告編には、男のカラダにまたがった長澤がもどかしそうに服を脱ぎ捨てる、背中からのショットも。短いながらも、獣のように求めるそのしぐさが彼女のエロスをさらに際立たせるのだ。
主演ドラマの映画化第2作「コンフィデンスマンJP プリンセス編」(近日公開・東宝)も控えているが、どちらが心待ちかは言うまでもない。性を大胆に謳歌する長澤を目撃して、世の男性諸氏がカタルシスを感じること請け合い、とアサ芸は断言する!