ようやく緊急事態宣言も解除され、テレビ業界でもドラマの撮影が再開されはじめたが、今でも各テレビ局では過去のドラマなどを再放送することで編成枠を維持している状況だ。5月には堀北真希がヒロインを務めた2005年のドラマ「野ブタ。をプロデュース」(日本テレビ系)の総集編を2週にわたって放送。いまや二児の母となり、芸能界を完全引退した堀北の若かりし頃の姿に懐かしさを覚えた視聴者も多かったことだろう、
そんなドラマファンたちの間では、アイドル的な人気を誇った美人女優たちがまだ若かったころに出演していたドラマの再放送を望む声が少なくないという。特に人気の高いドラマにはどんな作品があるのだろうか。
「アイドル女優と言えば、90年代初頭に一世を風靡した“3M”を外すわけにはいきません。宮沢りえ、牧瀬里穂、観月ありさという美女三人はいずれも数々の作品に出演。まず宮沢ですが、89年に連ドラ初主演を飾った『スワンの涙』(フジテレビ系)は、シンクロがテーマとあって水着姿をたっぷり拝める良作です。一方で牧瀬といえば外せないのは、SMAPの稲垣吾郎と共演した92年の『二十歳の約束』(フジ系)。本作での決めゼリフ《ヒューヒューだよ!》は今でも数々の芸人にものまねされており、牧瀬を象徴するシーンはぜひ再放送を期待したいですね。そして観月の必見ドラマと言えば、いしだ壱成と人格が入れ替わる92年の『放課後』(フジ系)。男女が入れ替わる定番テーマにて観月は、自分の胸などをわしづかみにして性別を確かめるという宝物的なシーンに挑戦しています」(テレビ誌ライター)
今でも美しさで並び立つ3人の若かった頃の姿は、令和の現代においてもいささかも輝きを失っていないことは間違いない。そして今では母親となった女優たちが10代の頃に主演していたドラマもまた、再放送で確かめてみたい作品ではないだろうか。
「冒頭でも紹介した堀北にとって初の主演作となったのが、中3だった03年に出演した『ケータイ刑事 銭形舞』。地上波ではなくTBS系列のBS-iで放送されたことからリアルタイムで観ていないという視聴者も多そうです。なにしろスカウトされたころは、近隣の中学校にまでその美貌が知れ渡っていたというのですから、まさに原石そのものを輝きをあらためて確認したいものですね。そして04年の実写版ドラマ『エースをねらえ!』(テレビ朝日系)で主役を務めたのは、女優業と母親を両立する上戸彩。高校卒業直前の彼女がはつらつとバレーボールに打ち込む姿は、その胸で弾む“別のボール”もまた見どころと言えるでしょう」(前出・テレビ誌ライター)
そのほかにも古くは78年放送の夏目雅子主演「西遊記」(日本テレビ系)から、13年放送の真野恵里菜主演「みんな!エスパーだよ!」(テレビ東京系)まで16作品に及ぶ必見ドラマが、発売中のグラビア誌「アサ芸Secret! Vol.64」でまとめて紹介されている。いずれ劣らぬ人気女優たちが昭和から平成の時代にはどんなドラマに出演していたのか。あらためて振り返ってみるのもおもしろそうだ。