6月3日、巨人の大城卓三捕手とともに新型コロナウイルスに感染していることが確認されたことがわかった巨人の坂本勇人内野手。
その坂本について、今季達成が注目されていた「最年少2000本安打」について元大洋ホエールズ(現、横浜DeNA)で活躍した高木豊氏が、言及していた。政府が、緊急事態宣言を5月31日まで延長する意向を発表した5月4日、みずからのYouTubeチャンネル〈高木豊〉で投稿された回でのことだが、番組冒頭、アシスタントのフリーアナ・森藤恵美がプロ野球解説者の江本孟紀氏の発言を取り上げた。
「江本さんが話してるんですけど、100試合くらい開催できるなら公式記録にカウントしてもいいだろうが、もっと少ない試合なら今季は参考記録の扱いにするべきかもしれないと。90試合が江本さんはちょっとギリギリで、その90試合でバースの打率とか、沢村栄治さんの防御率0.81といった伝説の記録が塗り替えられたら、気持ち的に複雑かなっていうのを…」
すると高木氏も、「江本さんの考え方に賛同する」と話したうえで、「ただ、この大変な状況下の中、90試合だとしても、その数字を残せた選手っていうのは、称賛に値するよね」と持論も展開した。
ちなみに6月4日現在では6月19日開幕されるプロ野球の試合数は、当初の143試合から削減されたものの、120試合となっているから、江本氏の考えに照らせば、記録は公式なものと考えて問題なさそうだ。
一方で、残り116本に迫った坂本勇人の今季最年少2000本安打記録の更新については、「もう無理だよね」と、リミットの7月29日までの記録更新はありえないとも、5月4日の投稿で高木氏は口にしていた。
「もちろん坂本選手は、そのために試合をやってるわけではないのは、みんなわかってるんですけど…」と森藤もあきらめきれない表情。「それが注目の的でもあったしね」との高木氏のコメントに、最後には「はい…」と、森藤もうなだれるしかなかった。
〈坂本の2千本安打が見れないのは辛い!〉と視聴者のコメントもあり、新型コロナに記録更新の腰を折られ、がっかりの様子だった。
今季の開幕遅延は、ノリにノッていた選手にとって調子を崩す原因になるかもしれないが、ケガに苦しんでいた選手にとっては恵みの休息となっていたはずだ。いずれにしても、この期間を選手は言い訳にしたくないに違いない。まずは、坂本と大城には早期に復帰できることを、そして開幕した暁には、すべての選手の健闘を祈りたい。
(ユーチューブライター・所ひで)