連載723 天才テリー伊藤対談「オフレコ厳禁」
今年5月に逮捕され世間の話題をさらった内田裕也が降臨! 逮捕時に毅然と報道陣に対応した妻・樹木希林については「ちょっと強すぎてね」と苦笑い。それでも内田の「凄く感謝してるんだ」という言葉を聞いて、天才テリーは「裕也さんにとって希林さんが一番の宝物」と実感!
ゲスト内田裕也うちだ・ゆうや
1939年生まれ、兵庫県出身。タイガース,フラワー・トラベリン・バンドをはじめ数々のバンドをプロデュース。大みそかのニューイヤーズワールドロックフェスティバルは今年、39回目の開催となる。企画、主演も務めた映画「コミック雑誌なんかいらない!」は世界でも高く評価された。
人生にドラマが多すぎてさあ
内田 俺、好き嫌い激しいんだけど、けっこう気に入ってるのよ、テリーさんのことを。昔からね。
テリー ありがとうございます。
内田 最初はタケちゃんマン(ビートたけし)の紹介でね。だからもう20年以上前だね。テリー いや、裕也さん、もっとですよ。30年近いです。
内田 そんななるかな。
テリー そうですよ。事件から半年たちましたけど、まず拘置所でついた番号が69番だったっていうのは、あれ、ホントに偶然だったんですか。
内田 偶然だね。で、68番がフィリピンのニューハーフだったのよ。その次で69番。あまりにも俺、人生にドラマが多すぎてさあ。
テリー そもそも事件は、どういうことだったんですか。
内田 まあ、男と女の話が…ちょっと俺、おかしかったんだよね。ロックンロールはエキサイトするんだけど、インテリジェンスも持ってるつもりなんですよ。あの時は演歌とフォークとニューミュージックが混同したみたいな、別世界へ行っちゃったんだよな。
テリー 別れ話があったんですか。
内田 いや、別れ話も何も。俺、酒飲むとさ、ちょっとおかしくなるんですよ。よくタケちゃんがネタにしてくれるけどね。事件の前の前の日ぐらいにも、小泉純一郎さんに寿司屋で会ったんですよ。「よう、仕分け人」って言うから、「俺は仕分け人じゃない。仕分けを見に行って、どういうものかというのを見てきた人間だよ」って。で、「俺から1本出すよ」って、熱燗を出したら、こっちの席に注ぎに来てくれて、おもしろく話してたんだけど。
テリー じゃあ、そんな感じで事件の日も彼女と飲んでたんですか。
内田 テリーさんね、これに関しては、相手とも検察庁と警視庁原宿署とも、一切今後、この話題には触れないっていう約束になってるんだよ。
テリー なるほど。じゃあ、あんまり言えないんだ。
内田 でも、僕はこの時期に20日間も勾留されて凄くよかったと思うよ。考える時間が凄くあったんでね。それに体力が落ちたらダメだと思って、房内を左100回、右100回走ってましたよ。
テリー 房内ってどれくらいの広さなんですか。
内田 4畳半と6畳の中間ぐらいかな。拘置所の運動時間も20分ですから、物凄い勢いでやってました。